【ブラックな働き方への不満が多い業種ランキングを発表】エッセンシャルワーカーを中心に企業への不満が続出 ~ネット上で投稿された企業の働き方・待遇面への不満168,192件を集計~
AI与信管理サービスを提供するアラームボックス株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役:武田浩和、以下「当社」)は、この度、8,214社を対象に、2022年4月~9月にSNS等インターネット上で投稿された各企業に関連する従業員による不満投稿168,192件を抽出し、「2022年度上半期 ブラックな働き方への不満が多い業種ランキング」を集計しましたので発表します。
◆調査背景
コロナ禍で企業の採用活動は大きく変化しました。10月は内定式のシーズンですが、オンラインで内定式を行う企業が増加しています。また、内定式だけでなく、企業説明会や面接をオンラインで行う企業も増えてきました。
一方で就活生や求職者も、インターネットを活用しており、就職を希望する企業やその企業が属する業界の情報だけでなく、希望先企業に勤務する現役従業員や元従業員の口コミ投稿を入手しています。ところが、昨今SNS上で特定の企業の働き方や待遇に対する不満が日々投稿・拡散されています。この結果、投稿された側の企業の評判が下がり、採用力低下につながるケースが多く発生しています。
以上を踏まえ、企業は採用力強化の観点からも、自社のインターネット上での評判を高める「レピュテーションマネジメント」を強化する必要性が高まっています。
アラームボックスはこれまでAI与信管理クラウドサービス「アラームボックス」の提供を通して、膨大なネット上の口コミや定性情報を収集・解析をしてきました。これらの背景から、当社では、与信管理にとどまらず、採用活動においても、これら定性情報の重要性と活用法を啓発すべく、本調査の実施と発表に至りました。
◆ネット上で働き方への不満投稿が多い業種ランキング
第1位 鉄道業
第2位 社会保険・社会福祉・介護事業
第3位 銀行・協同組織金融業
第4位 その他の教育,学習支援業
第5位 各種商品小売業
第6位 職業紹介・労働者派遣業
第7位 保険業(保険媒介代理業,保険サービス業を含む)
第8位 洗濯・理容・美容・浴場業
第9位 輸送用機械器具製造業
第10位 鉄鋼業
※業種は総務省の日本標準産業分類を参考に区分けを行っています。
※具体的な業態は<調査結果詳細>の中で記載しています。
※対象企業数が10社未満の業種に関しては、集計対象外としています。
※不満投稿数など詳細は、添付の画像もしくは、プレスリリース本文をご確認ください。
◆主な調査結果と考察
企業の働き方や待遇に関するインターネット上の投稿を分析した結果、コロナ禍など、社会トレンドにより変化した価値観によって生まれる不満と、業種の構造上慢性的に発生する不満があることがわかりました。特に、エッセンシャルワーカーを多く抱えるサービス業・製造業は、元より社員数が多く離職率が高いことから慢性的な不満投稿が多い中、コロナ禍の影響も大きく受けたため、多くの業種が上位にランクインしました。
・ エッセンシャルワーカーの待遇問題
生活の根幹を支えるエッセンシャルワーカーが働く、社会福祉や介護事業をはじめとした多くの業種が、今回の調査で10位以内にランクインしました。エッセンシャルワーカーは残業や給与に対しての不満が多く、離職を考える投稿が多く書き込まれていました。エッセンシャルワーカーの業務は、人材の確保が事業の存続に不可欠なことから、長期的な視点で業務効率化や待遇面の改善を考える必要があります。待遇問題を改善しなければ、人材不足により社員の業務負担が過度に増え、その結果離職者が続出し人材がさらに不足するといった悪循環に陥ることが想定されます。
・コロナ禍によってブラック化した“コロナブラック企業”
感染拡大が始まってから既に数年が経過し、多くの企業で職場環境が大きく変化しました。この変化に対しての不満が多数投稿されていました。具体的には、賞与が激減し基本給が低いことによる生活の苦しさ、リモートワークが認められないことの不公平感などです。コロナ禍で企業は厳しい状況にありますが、社員へのケアが行き届いていない企業は今後も人材流出が懸念されます。
・働き方に対する考え方の変化
多くの業種で、若手社員の離職(転職)が多く発生していることが投稿されていました。また、ハラスメントや長時間労働の多い業種からどんどん人材が流出し慢性的に人手不足であるといった投稿が発生していました。若者の転職への抵抗感が薄まっていることや、近年はワークライフバランスを重視する考え方から「働きやすさ」で企業を選ぶ人が増加していることから、評価制度やキャリアアッププランを明確に示せない企業に対して、不満が集まる傾向にあると考えられます。
◆調査結果詳細
各業種の具体的な事業内容や不満投稿の内容については、添付のプレスリリース本文もしくは弊社HP(https://alarmbox.co.jp/allnews/press/2210-chosa03/)よりご確認ください。