コロナ下で独立・開業意欲が増加、アントレの利用者数が業界最大 30 万人を突破 〜会員数 1.6 倍増、セカンドキャリアを見据えた 50 代団塊ジュニア世代の登録が加速〜
独立開業支援を行う株式会社アントレ(本社:東京都港区、代表取締役:上田隆志、以下「当社」)は、コロナ下での「独立・起業」への意欲の高まりを受け、提供する独立開業支援サイト「アントレ(https://entrenet.jp/)」の利用者数が、2021 年 3 月に業界最大の 30 万人を突破したことをお知らせいたします。50 代のミドルシニアを中心に登録者数が増え、会員数は昨年比 1.6 倍に増加しています。
■会員登録増加の背景
新型コロナウイルスの感染拡大による業績悪化などを理由に、各企業で早期・希望退職の募集が加速する中、ミドルシニアを中心に独立意欲・関心が高まっています。当社が2月に実施した独立・開業・起業について学べるイベント「アントレアカデミー」でも、コロナ前の2019年11月と比較し、50代の参加者数が2.2倍と増加している状況です。
また2021年4月には改正高年齢者雇用安定法の施行により、70歳までの就業機会確保の努力義務が企業に求められるほか、再雇用の方法として業務委託契約を推奨する方針が打ち出され、政府も生涯現役で独立した働き方を推進しています。そのような中で、将来を見越して独立の準備を始める50代のミドルシニアを中心にアントレの登録者数が増え、会員数は30万人を突破しました。
■アントレ会員登録数30万人突破について
コロナ前の2019年同時期と比較し、全ての年代で会員登録数は伸び、特に50代では191%増と、会員数の伸びが顕著でした。会員30万人の利用動向をもとに独立への関心変化などを分析すると、コロナ下の特徴としては、独立開業希望地に変化があり、以前は東京での開業希望者が多かった一方で、自身の居住地で開業する地域密着型を希望する人が増えたほか、開業資金の準備額も増加し、特にミドルシニアでは他年代に比べて準備額が大きく、1,000 万円以上を準備する人も目立ちました。また資料請求や説明会への参加数などのアクション数は全体で1.3倍増と、コロナ下でも独立に向け準備を進める人が増えていることが分かります。
【年代別の傾向】50代の伸長率が最も高く191%増、次いで20代が185%増
新規の会員登録者数は全ての年代で増加傾向で、50代の伸長率が最も高く191%増、次いで20代が185%増となっています。2021年には就職氷河期を経験した団塊ジュニア世代が50代に突入し、セカンドキャリアを見据えた動きが加速しています。30代、40代も登録数は増えているものの、育児や介護といった生活環境を守るためか、現状維持の傾向が見て取れます。20代はコロナ下で求人倍率の低下を受け、環境変化に伴う新しい働き方への柔軟さがうかがえます。
【開業エリアの傾向】 東京一極集中から居住地で開業する地域密着型へ変化
2019年では独立開業希望地は東京に一極集中していましたが、コロナ下では在宅勤務の推奨などにより、自身の居住地で開業する地域密着型を希望する傾向が顕著となっています。開業希望地と居住地の差がほとんどなく、大都市圏の人気が停滞しています。
自宅開業希望の男性の割合は、コロナウイルス感染症流行の初期 2020 年2月が最も高く、以降は減少しています。特徴的なところでは、女性の自宅開業希望は小中高の休校要請後の2020年3月が最も高い11.8%という結果となりました。これは、女性の方が感染症流行における生活環境の変化をより大きく受け、開業場所に縛られない選択肢をとる人が増えたからと推測されます。
【開業資金の準備額について】1,001万円以上の高額資金帯の3割が50代と、50代の独立準備が顕著
開業資金の準備額は、2021年に入り全体で増加傾向にあります。0円開業を希望する層の推移を見ると、2020年2月は不透明な先行きにより0円開業が70.6%と経年比較で最も高い結果となりました。
一方で、2度目の緊急事態宣言下である2021年2月の0円開業希望者は9.9%減少し、コロナ下での買い控えや移動の自粛により貯蓄した資金で、開業資金を準備する人が増えていると考えられます。
また50代の開業資金予定額の高さが目立ち、2021年2月では開業資金予定額が1,001万円以上である高額資金帯の3割(34.6%)が50代で、他年代と比較して最も割合が大きく、資金面からも50代の独立準備が進んでいることが分かります。
【資料請求などのアクション状況について】 資料請求や説明会参加などアクション数が1.3倍増
資料請求や説明会への参加などのアクション数は、昨年比1.3倍増の結果となりました。緊急事態宣言下でもオンライン説明会が実施され、コロナ下でも独立に向けて行動をする人が増えています。
【開業希望時期】 コロナ下で、1〜5年先を見越し独立準備を進める「さきがけ独立」層が増加
2020年2月では、今すぐに独立したい人が最多の3割(29.8%)でした。一方、コロナ下の特徴としては、独立時期未定の層が約7%減となり、明確な独立意志をもって会員登録をしている人が増えました。また2021年の傾向としては1年~5年以内の独立を目指し準備を進める「さきがけ独立」を目指す傾向が強まり、不透明な時代のなかで、独立に向けて早めに準備を進めている人が増えていると推測できます。
【マネジメント経験について】50代は会社で地位を確立しながらも来る将来に備えて独立に前向き
マネジメント経験者の独立意向を2019年2月と比較すると、30代では、今すぐにでも独立したい層が15%増となっていますが、40代50代では、横ばい。40代では1~5年先を見越した層が4.3%増、50代では1~3年先の独立を検討する層が10.7%増と、独立時期の違いが明確になっています。特に、マネジメント経験のある40代50代会社員は、会社に勤めながらも1〜5年後を見据え貯蓄もしながら準備をする「さきがけ独立」を目指す流れが生まれています。
■株式会社アントレ独立ワークスラボ所長 菊池保人の分析コメント
アントレ会員は2010年の1万人から約10年で30万人を突破しました。近年の会員数増加スピードは特に速く、コロナ下でも前年比1.6倍増と順調に成長しています。特徴的なことは、私も同世代の一人ですが「50代ミドルシニア」の活発な動きです。50代の新規会員登録者数は、全年代でトップの約2倍(191%)増となりました。また、マネジメント経験の有無についても、他世代が横ばいの中、50代は2倍のペースで増えています。これは、会社員として企業内で着実にステップアップしつつも、今後の働き方として「独立」も視野にいれた検討を開始していることが分かります。さらに、独立開業時期を1〜3年後に設定した50代ミドルシニアは10.7%増加しており、独立開業時の最大の不安要素である資金調達などの「お金周り」に関しても、50代は開業資金予定額が1,001万円以上の高額資金帯で3割(34.6%)を占めています。
これらのことから「マネジメント経験のある50代会社員が、拙速に今すぐではなく、独立開業時期を1〜5年後に設定して、資金もしっかり準備して計画的に行動している」様子が見て取れます。昨今、このように 50代ミドルシニアがセカンドライフを見据え、数年後の独立に向けて動き出す「さきがけ独立」の流れが加速していますが、マネジメント経験の中で、自分の強み弱みを認識し、ありのままの自分を認める強さをもって進む50代を、アントレはこれからも応援していきます。
■独立・開業支援サイト「アントレ」について
『アントレ』とは、1997年2月より、独立のために必要な情報を集約した日本最大級の独立開業専門メディアです。カスタマーの興味関心のある独立開業プランへの「資料請求&資料ダウンロード、説明会予約」機能を提供しています。先輩の成功談・失敗談や企業検索から説明会・個別面談会情報まで比較検討できるフォーマットで提供する点が特長です。
・アントレのカスタマー(会員数)は30万人を超え、240件以上のフランチャイズ・代理店・業務委託募集といった独立開業プランを掲載することで、週3,000~4,000件の資料請求や説明会予約につながっている。(2021年4月現在)
・当社のビジョンに掲げている「独立した働き方」の啓発を目的に、2020年7月から独立ワークスラボ(https://corp.entrenet.jp/fellow/)を設立し、「独立」に関する社会背景や独立開業に踏み出す人々の最新動向を発信することで、個人を軸にした多種多様な働き方の浸透に取り組んでいる。
提供開始:1997年2月
会員数:303,150名(2021年4月9日現在)
掲載件数:243件(2021年4月9日現在)
資料請求・説明会予約:3,000〜4,000件/週(2021年4月9日現在)
URL:https://entrenet.jp/
株式会社アントレのプレスリリース
- 株式会社アントレ
- 新商品・サービス提供開始
- 12ヶ月前