【けい酸カルシウム板にCO2を固定化する技術を確立】実用化に向けて開発中の製品をJAPAN SHOP 2025で参考展示
アイカ工業株式会社(代表取締役 社長執行役員:海老原健治 本社:愛知県名古屋市中村区)は、けい酸カルシウム板にCO2を固定化する技術を確立しました(特許出願中)。今後、実用化に向けた技術開発を行っていきます。
【概要】
当社は、脱炭素社会の実現に貢献すべく、2050年度カーボンニュートラルを宣言しています。中期経営計画のマテリアリティ(重要課題)のひとつとして「気候変動対応」を組み込み、グループ一丸となって温室効果ガス排出量の削減に取り組んでいます。
中でも、けい酸カルシウム板や押出成形セメント板を製造するアイカテック建材の3工場では、高温の蒸気を長時間使用する工程があり、アイカグループ国内拠点のCO2排出量の約30%を同社が占めることが課題となっていました。そこで、けい酸カルシウム板の廃材粉にCO2を固定化し、製品の原材料として活用する技術を確立しました。CO2は炭酸カルシウムとして製品中に固定化されるため、半永久的に固定され続けます。3×6サイズ(910×1,820mm)・厚さ6mmのけい酸カルシウム板1枚あたりに約200~300gのCO2が固定できる見込みであり、仮に当社で製造している全けい酸カルシウム板に本技術を展開できれば、CO2の固定量は1年間で約770t程度となる見込みです。
この技術によって開発したけい酸カルシウム板は、3月4日より4日間開催される国内最大級の店舗総合見本市「JAPAN SHOP 2025」で参考展示しています。また、実用化に向け、引き続き技術開発を進めてまいります。当社は今後も、サステナブルな製品を開発し、SDGsの達成とサステナブルな社会の実現に貢献してまいります。
※詳しくは添付ファイルまたは下記弊社ホームページにてご確認ください。