第23回Japan Venture Awardsで、東北大学発宇宙スタートアップ「ElevationSpace」代表の小林稜平が「地域貢献特別賞」を受賞
宇宙で実証・実験を行ったあと、地球に帰還可能な人工衛星を開発する株式会社ElevationSpace(読み:エレベーションスペース、以下「ElevationSpace」)の代表取締役CEO・小林稜平(こばやし りょうへい)が、独立行政法人中小企業基盤整備機構(理事長:豊永厚志、以下「中小機構」)が主催する「第23回 Japan Venture Awards」において、「地域貢献特別賞」を受賞したことをお知らせします。
引き続き、東北発の宇宙スタートアップとして地域経済活性化に寄与しつつ、国の「宇宙基本計画」「宇宙安全保障構想」を踏まえ、増大・多様化する宇宙環境利用ニーズに柔軟に対応するプラットフォームを構築し、宇宙での実証機会提供による民間事業者等の更なる宇宙産業参入促進や、日本の宇宙産業力強化に貢献してまいります。
株式会社ElevationSpace 代表取締役CEO 小林稜平コメント
この度、地域貢献特別賞を受賞しましたことを大変光栄に思います。我々ElevationSpaceは2021年の創業から誰もが宇宙で生活出来ることを目指し、日本が誇る再突入・回収技術を活用した事業開発に取り組んできました。
宇宙産業は日本のこれからを担う産業になります。我々が日本の宇宙産業を牽引していける存在となれるよう、これからもワンチームで事業に精進して参ります。
「東北から宇宙へ」という思いを持って進めている取り組みを評価いただいたことを嬉しく思うとともに、引き続き故郷・東北を起点に、日本経済ひいては人類の未来に貢献できるよう取り組んでいく所存です。
■プロフィール
1997年12月25日生まれ。秋田高専在学中の19歳の時に宇宙建築に出会い人生が変わる。その後、東北大学にて建築学と宇宙工学を専攻し、修士号(工学)を取得。大学在学中には人工衛星開発プロジェクトや次世代宇宙建築物の研究に従事し、宇宙建築において日本1位、世界2位を獲得。宇宙ベンチャーを含む複数社でのインターンを経て、株式会社ElevationSpaceを起業。アジア地域から世界を変える30歳未満のリーダー Forbes 30 UNDER 30 Asiaに選出。
■受賞歴
2020年12月 経済産業省による、次世代のイノベーションの担い手を育成することを目的とした「始動 Next Innovator」において、シリコンバレー派遣メンバーに選抜
2022年8月 Forbes JAPANによる、日本を代表し世界を変えていく30歳未満の30人「30 UNDER 30 JAPAN 2022」
2023年5月 Forbesによる、アジア地域から世界を変える30歳未満のリーダー「Forbes 30 UNDER 30 Asia」
Japan Venture Awardsについて
■概要
Japan Venture Awardsは、中小機構が主催する、革新的かつ潜在成長力の高い事業や、社会的課題の解決に資する事業を行う、志の高いベンチャー企業の経営者を称える表彰制度です。次なる日本のリーダーとして果敢に挑戦する起業家を、ロールモデルとして広く紹介することで、創業機運を高め、将来の日本経済や産業を支える新たな事業の創出・育成を支援していくことを目的としています。
【第23回Japan Venture Awards公式サイト】
https://j-venture.smrj.go.jp/
■地域貢献特別賞について
地域経済の活性化や地域課題の解決に貢献する事業を行う、模範的な事例となる経営者に贈られる賞です。
ElevationSpace概要
ElevationSpaceは、誰もが宇宙で生活できる世界を創り、人の未来を豊かにすることを目指している東北大学発の宇宙スタートアップです。東北大学吉田・桒原研究室でこれまで開発してきた15機以上の小型人工衛星の知見・技術を生かし、無重力環境を生かした実験や実証などを無人の小型衛星で行い、それを地球に帰還させてお客様のもとに返す宇宙環境利用プラットフォーム「ELS-R」を開発しています。
■株式会社ElevationSpace受賞歴
2021年2月 東北グロースアクセラレーター2020「WeWork賞」
2022年8月 大学発ベンチャー表彰2022「新エネルギー・産業技術総合開発機構理事長賞」
2022年9月 週刊東洋経済「すごいベンチャー100」
2022年11月 Seraphim Spaceアクセラレーター
2022年12月 東北経済産業局「J-Startup TOHOKU」
2023年3月 EY新日本有限責任監査法人「EY Innovative Startup 2023」
2023年4月 株式会社リバネス「Deep Tech Venture of the Year in Japan」 ほか
■「ELS-R」とは?
これまで基礎科学的な実験から産業利用まで幅広く利用されてきた国際宇宙ステーション(ISS)は、構造寿命などの関係から2030年末に運用を終了することが決定しており、宇宙環境利用の”場”の継続的な確保が課題になっています。
ElevationSpaceは、「ポストISS時代」を見据え、宇宙環境利用プラットフォーム「ELS-R(読み:イーエルエスアール)」の提供を目指しています。
「ELS-R」は、無重力環境を生かした実験や実証を、無人の小型衛星で行い、それを地球に帰還させてお客様のもとに返す国内初のサービスです。