東大発スタートアップissinの生活習慣改善サービス「スマートデイリー」が内閣府等の支援を受け沖縄県内12自治体に導入決定、住民のメタボ予防および改善を目指す
家族のカラダとココロの健康維持・増進をテクノロジーで実現する、東京大学発ヘルスケアスタートアップのissin株式会社(本社:東京都文京区 代表取締役:程 涛、読み:イッシン、以下「issin」)は、このたび生活習慣改善サービス「スマートデイリー」が、沖縄県内の約4分の1に当たる12自治体への導入が決定したことをお知らせします。
また、被保険者数が約13万人と、総合健保として国内最大規模の「デパート健康保険組合」への仕組み提供が決定したことを合わせてお知らせします。
これにより、自治体や健康保険組合の住民および従業員の生活習慣改善を図り、サービスの質向上や業務効率化など、DXの推進にも寄与します。
issinは、独自に開発した「無理なくライフスタイルに定着できる行動変容デザイン」を基に開発された第一弾プロダクト「スマートバスマット」を2022年11月に発売し、現在の利用者は45,000人を超え、多くのユーザーから「体重管理の習慣化に成功した」などの喜びの声が寄せられています。さらに、生活習慣改善サービス「Smart Daily(スマートデイリー)」を2023年9月に発表し、現在まで自治体や企業、健康保険組合等の多数団体に導入されています。2023年12月には、効率良く手軽に運動習慣が身につけられるエクササイズサービス「Smart 5min」を発表し、応援購入サービスMakuakeでは1,100万円を超える応援購入を受けるなど、高い注目と評価を集めています。
「Smart Daily」概要
「Smart Daily」は、「健康無関心層」に効果的にアプローチする生活習慣改善サービスです。多くのダイエットプログラム(食事・運動)は、モチベーションが高い前提で作られています。体重を改善しようとする多くの人が、モチベーションの波に振り回され、最終的には取り組みを長続きさせることができません。継続するためには人間の行動心理に基づいた「発想の転換」が重要です。「Smart Daily」は、管理栄養士・保健師等の「専門家チーム」がAIと協働し、最先端の行動変容モデルに基づき、利用者のライフスタイルに寄り添い最適な健康アクションを提案、生活習慣の定着までサポートし、フォローアップし続ける日本唯一(*1)の生活習慣改善サービスです。
利用者の体重変化のモニタリングには「スマートバスマット」を活用するほか、コミュニケーションにはLINEアプリを活用するなど、生活に溶け込む形で利用できることが特徴で、健康無関心層でもモチベーションに左右されず、続けやすい設計となっています。
当サービスは2023年9月に法人向けに提供を開始し、これまで健康保険組合や自治体など多くの団体に導入され、那覇市や読谷村の特定保健指導(*2)対象者を含む在住・在勤者に対して提供した実証実験では平均-3.3kgの体重減、参加者満足度96%を達成、最大14.7kgの減量に成功しています。このような実績から、個人でも利用したいとの多くの要望を受け、2024年3月に個人向けサービスの提供を開始しました。
「Smart Daily」ホームページ:https://issin.cc/pages/smart-daily
(*1)2024年7月 issin調べ 日本国内における生活習慣改善サービスとして
(*2)特定保健指導:メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)に着目し、40歳から74歳までの方を対象に行う「特定健康診査」の結果から、生活習慣病の発症リスクが高く、生活習慣の改善による生活習慣病の予防効果が多く期待できる方に対して行う、生活習慣を見直すサポート。
「Smart Daily」の特長
1、専門家チームによる専属コーチ
管理栄養士・保健師等の資格を持つ専属コーチがコーチング技法をベースにカウンセリングし、利用者の生活習慣や性格まで分析します。
2、FOGGの行動変容モデルから導く、効果的で実行可能な改善提案
生活習慣の改善に向けた行動変容には、「きっかけ」「やる気」「やり易さ」の3つの要素が大きな鍵を握っています。Smart Dailyでは、カウンセリング等を通してやる気の変動を分析し、利用者にフィットする効果的で実行可能なタイニールーティンを提案します。
3、スマートバスマットによる体重管理
体重測定できるバスマット「スマートバスマット」を活用した体重管理で、開始日からの体重の推移を専属コーチと共有します。サービス利用期間中は無償でレンタルでき、終了後には買い取ることも可能です。
沖縄県内12自治体における実証実験
沖縄県では、住民のメタボリックシンドローム該当者や予備群の割合が日本全国の中でも高く、生活習慣の改善による生活習慣病の予防が重要課題として挙げられています。このたび、沖縄県の約4分の1に当たる12自治体への「Smart Daily」の導入が決定し、特定保健指導対象者やメタボ・メタボ予備軍の方の減量および生活習慣の改善を図ります。
実証実験対象者の募集や案内は各自治体窓口を通じて順次開始し、対象者には3ヶ月間サービスを提供します。
【導入自治体】
伊平屋村、北谷町、西原町、中城村、北中城村、伊是名村、久米島町、嘉手納町、東村、恩納村、沖縄市、うるま市(順不同)
【実証実験の流れ】
・事前の準備
実証実験の参加者には約70問のWebアンケートを実施し、そのアンケート結果をもとにライフスタイルと傾向を分析した上で、管理栄養士・保健師等の専門家チームとAIが協働し、無理なく続けられる生活習慣改善のプログラムを提示
・日々の取り組み
参加者は提示された生活習慣改善プログラムにのっとり、1〜2週に1回の頻度で専属コーチとオンライン面談を実施しながら、健康アクションの習慣化を図る流れ
参加者は日常の中で無意識にスマートバスマットで体重計測ができ、体重変化がLINEで通知されるほか、LINEで24時間いつでも減量や健康に関する相談をすることができる
スマートバスマットで計測した体重は自動的に専属コーチに共有されるほか、コーチから目標や健康アクションに紐づく情報がLINEで届くため、ひとりでは挫折しがちな健康管理において、意欲が維持でき、習慣化をサポートする環境を整備
今回、内閣府沖縄総合事務局と沖縄県が設置し、沖縄県内において、地域課題を抱える自治体とスタートアップ企業をマッチングし、当該課題の解決に資する実証実験を行う「沖縄型スタートアップ拠点化推進事業」に採択され、12自治体へのサービス導入が決定しました。
沖縄実証実験支援プラットフォーム:https://www.pref.okinawa.jp/shigoto/keizai/1009879/1009880/1022923.html
沖縄県の健康増進担当者が集結し、情報共有会を実施
2024年7月、本事業に参加する沖縄県内の12自治体および沖縄県、内閣府沖縄総合事務局などの健康増進担当者にお集まりいただき、各自治体における課題や取り組みなどを情報共有する会を開催しました。
当日は、issin取締役 寺田博視による本事業の解説や、各自治体担当者による課題共有グループワークを行いました。健康増進のための情報交換、今後の施策に役立てる具体的なアイデアや実践方法などの知見を共有する有益な場となりました。
自治体向けオンラインセミナーを実施 350自治体からの申し込み
2024年7月、全国の自治体職員向けのオンラインセミナー(テーマ:無関心層に行動変容を促すには? ~成果につなげる健康増進施策のヒント~)を実施しました。当セミナーには、当初の予想を上回る350以上の自治体から申し込みをいただき、自治体担当者が「無関心層の行動変容」に対して高い関心を抱いていることが明らかになりました。セミナー実施後のアンケートでは、参加者のうち100以上の自治体から「Smart Dailyのサービス導入に興味がある」と回答いただきました。
大規模総合健保「デパート健保」に仕組み提供
昨今、企業経営において従業員の健康維持・増進の目的だけではなく、企業のブランド価値の向上や優秀な人材の確保など、中長期的な成長戦略の一部として期待され、「健康経営」に対する関心が高まり、戦略的に取り組む企業が増加傾向にあります。
このたび、被保険者数が約13万人と、総合健保として国内最大規模の「デパート健康保険組合」への仕組み提供が決定しました。
「仕組み提供」とは、健康保険組合所属の管理栄養士・保健師等の専門家人材を活用しながら、サービスのインフラとして「Smart Daily」のシステムを導入いただくものです。これにより、特定保健指導のサービスの質向上や業務効率化などを図ります。
■参考情報・プレスリリース
・2024年1月 那覇市・読谷村と実証実験を実施、平均-3.3kg体重減・参加者満足度96%
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000030.000103350.html
・2024年2月 「Smart Daily」が多数法人に新導入、ニーズ高を受け個人向けプランも開始
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000032.000103350.html
・2024年5月 DeSCヘルスケアとissinが協働し生活習慣病予防プログラム事業を開始
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000038.000103350.html
・2024年7月 AMED「研究開発基盤整備事業」(健康・医療情報活用技術開発課題)採択
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000042.000103350.html
■会社概要
会社名:issin株式会社(読み:イッシン)
代表者:代表取締役 程 涛
設立:2021年4月5日
URL:https://issin.cc/
所在地:東京都文京区本郷七丁目3番1号 東京大学アントレプレナープラザ 705
資本金(資本準備金含む):534,971,000円
事業内容:日常生活に溶け込んだヘルスケア機器・サービスの開発・提供
・お風呂上がりに乗るだけで、無意識に体重管理ができる「スマートバスマット」
・たった5分で爽快な1日が始められる、心拍数連動エクササイズ「Smart min」
・専門家とAIが最適な健康アクションを提案する生活習慣改善サービス「Smart Daily」
■代表 程 涛(テイ トウ)プロフィール
1982年、中国・河南省生まれ。東京工業大学卒。シリアルアントレプレナー(連続起業家)。2008年、東京大学情報理工系研究科創造情報学専攻の修士在学中に、研究成果のpopInインタフェースを元に、東大のベンチャー向け投資ファンド「東京大学エッジキャピタル(UTEC)」の支援を受けて、東大発ベンチャー popInを創業。
2015年に中国検索大手のBaiduと経営統合、2017年に世界初の照明一体型3in1プロジェクター popIn Aladdinを開発し、2021年12月、シリーズ累計販売台数25万台を突破し異例のヒット商品となる。同年12月にNintendo Switch™ソフト「スイカゲーム」を発売、現在1,000万DLを超える大ヒットゲームとなる。
2021年4月、issin株式会社を創業。2022年8月、popIn株式会社代表を退任。2022年4月、日常生活に溶け込んだ体重計「スマートバスマット」をリリースし、現在までユーザー数45,000人を超える。2023年9月、生活習慣改善サービス「Smart Daily」を提供開始。2023年12月、運動習慣サービス「Smart 5min」を発表。