業界初、人工知能がフォームを評価する「B2BフォームAI診断」を無料提供開始。自然言語処理技術等を用いて“成果を出すポイント”を押さえているかを判定 〜「トップページ診断」に続くAIによるマーケティング診断の第2弾、問い合わせ数増へ〜
データ分析ツール「AI アナリスト」でマーケティングDX を自動化する株式会社WACUL(読み:ワカル、代表取締役社長:大淵 亮平、証券コード:4173、以下当社)は、Webサイト全体を人工知能がチェックし、フォームが成果を出すポイントを押さえているかを判定する「B2BフォームAI診断」をリリースしたことをお知らせします。本取り組みで活用した、自然言語処理技術等を用いたウェブページ分析技術への応用について、今後も改良を継続してまいります。
◩リリースの背景
WACULではAIアナリストに連携された37,000超のサイトアクセスデータおよび12,000超の改善PDCAデータを元にサイト種別ごとに成果を出すための“勝ちパターン”を研究開発しています。
その中でもWebサイトのUIはおおむね勝ちパターンが決まっていますが、未だにそれらが実装されていないWebサイトが多く存在しています。AIアナリストを導入いただいたお客様には弊社のプロのコンサルタントが改善方針をご提案していますが、人力では改善できるWebサイトに限りがあるため、WACULではWebサイトのUI(ユーザーインターフェース)が勝ちパターンに沿っているかの判定自動化に取り組んで参りました。
今回は2022年8月に提供したBtoB企業のWebサイトのトップページが理想的なUIになっているかを自動判定する「B2BトップページAI診断」に続く、第2弾となります。前回のAI診断では、累計3,813件の分析が行われました。フォームはトップページと同じく、お問い合わせに至るまでで最も多くの人が通る重要なページであり、この2つを最適化することで、お問い合わせ数の増加が期待できます。
※業界初とはマーケティング支援会社によるAIを用いたフォームの改善ポイントを提示する機能について、2023年3月31日時点の当社調べによるもの
◩「B2BフォームAI診断」の機能
BtoBサイトのフォームのURLを入力すると、お客様のWebサイトのフォームが成果の出る理想的なUIになっているかをAIが自動で判定します。
https://diagnose-b2b.wacul-ai.com/input-form/
※BtoBサイト以外のWebサイト(例: ECサイト)やフォーム以外を入力すると正しい判定結果が出力されない可能性があります
AIがフォームの情報を取得し、勝ちパターンに適合しているかを自動で判定します。判定結果は「合格」「要改善」のいずれかが表示されます。
分析結果表示の際には、WACULの提唱する勝ちパターンに沿っていないとAIが判断する点について、「改善すべきポイント」として提示します。
◩主な取得情報
ページ内のパーツ(DOM要素)について、主に以下の情報を収集します
や 等のHTMLタグ情報
位置やサイズ等のスタイル情報
テキスト情報
リンク先が指定されている場合、そのURL文字列
◩「勝ちパターン」の判定観点
ページの縦幅を極限まで圧縮する
入力ステップ・入力項目は最低限のものに絞り込む
離脱導線となる他ページへのリンクを削除する
など
◩「B2BフォームAI診断」の開発状況
「B2BフォームAI診断」では、複数の学習器を組み合わせてフォームに含まれる適切・不適切な DOM ノードを予測しています。現在のマクロ平均での「適合率 (precision)」、「再現率(recall)」と「F値」はそれぞれ 0.845、0.467、0.548 です。
※適合率 (precision) は予測の正確さを評価する指標で、1に近いほど良い予測器であることを示す値です
※再現率(recall)は予測の網羅性を評価する指標で、1に近いほど良い予測器であることを示す値です
※F値: 0〜1の値をとり、1 に近いほど良い予測器であることを示す値です
今後、アルゴリズムの見直しや学習データを増やすことで、さらに精度の高い判定ができるようになる見込みです。
◩開発した予測器について
ページ内に含まれるパーツ(DOM 要素)について、勝ちパターンに適合したものかどうかを判定する予測器を開発しています。この予測器では、予測対象の要素の素性だけでなくその周囲の要素の素性も考慮することが特徴です。
今回、勝ちパターンに適合したDOM要素にラベルを付与した322ページ(DOM要素数の合計142,315)のデータセットを構築しました。その内、約80%を訓練用ページ、約20%を評価用ページとし予測精度の評価を行いました。
◩「B2BフォームAI診断」の活用方法
現在は弊社のコンサルタントが直接お客様のWebサイトを見て、理想的なUIになっているかを判定していますが、「B2BフォームAI診断」をご利用いただくことでお客様ご自身でフォームの改善が実施いただけるようになります。
また、今後「B2BフォームAI診断」のアルゴリズムを「AIアナリスト」に組み込むことで、より多くのお客様にご利用いただけるようにしていく予定です。
◩今後の展開
今回のリリースでは「BtoBサイトのフォーム」という限定的な領域のみに対応していますが、今後はBtoBサイトの他のページや他のサイト種別にも対応できるよう開発を進めて参ります。
また、本取り組みは自然言語処理技術等をウェブページ分析技術へと応用している点が特徴です。
将来的には、自動判定に加えて理想的なページUIまで自動で提案できるようなシステム開発を検討しております。
今後ともAIアナリストをよろしくお願いいたします。
株式会社WACULのプレスリリース
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