60代のシニア自動車整備士の就業が2.5倍に増加、8割が1ヵ月以内に内定 〜シニア人材専門紹介のシニアジョブ、3年半の自動車整備士就業データを分析公開〜
50歳以上のシニア人材に特化した人材紹介と人材派遣を提供する(株)シニアジョブ(本社:東京都新宿区/代表取締役 中島康恵/以下、シニアジョブ)は、2018年10月から開始した自動車整備士の転職支援から3年半、2019年11月の二輪領域への拡大から2年半が経過することを受け、自動車整備士の転職・再就職について、50代・60代のシニアを含めた、2022年3月23日時点までにシニアジョブを介して転職・再就職した233名の傾向に関するデータを公開しました。
60代の占める割合が年々増加している、60代は約8割が登録から1ヵ月以内に内定を得ているといったデータ調査結果を下記に発表します。
■自動車整備士全体と60代の整備士に関する調査結果のポイント
●整備士全体では約7割、60代では約8割が登録から1ヵ月以内に内定を得ている
●整備士全体の就業数は2年で約1.5倍と年々増加しており、60代も2年で約2.5倍に増加している
●転職・再就職した整備士のうち60代が占める割合は約1割から3年で約2割へと増加傾向にある
●派遣社員として転職・再就職する割合が0から2年で4%へと増えており、60代の場合は20%へと急増している
●居住の都道府県以外で就業する割合は、整備士全体18%だが60代では7%に低下する
■二輪を扱う整備士と輸入車を扱う整備士に関する調査結果のポイント
●平均年齢は、二輪・輸入車どちらの整備士も整備自然体の51.19歳から低下し、特に二輪の整備士は47.55歳と低い
●居住の都道府県以外で就業する割合は、二輪で36%、輸入車で31%とどちらも整備士全体の18%より高い
●登録から1ヵ月以内に内定を得た割合は整備士全体が約7割に対し、二輪では8割を超え、輸入車では7割を切る
■調査概要
シニアジョブの人材紹介・人材派遣によって就業に至った自動車整備士の傾向分析
【調査期間】
2022年10月1日~2022年3月23日までの自社データを調査
【調査機関】
自社調査
【調査対象】
上記期間の自動車整備士に関するデータ2,047件のうち、転職・再就職に至ったことが確認できる233名分のデータ
【集計方法】
期間内に転職・再就職に至ったことが確認できるデータを集計し、傾向を分析
■整備士の就業数は年々増加、60代の整備士も増加傾向
シニアジョブが仕事の紹介を行い、就業に至った自動車整備士全体では、2018年12月と2019年の56名から、2022年の見込みで96名と右肩上がりであり、そのうち60代の整備士でも2018・2019年の6名が2022年見込みで20名と増加しています。一方、二輪を扱う整備士は横ばい、主に輸入車を扱う整備士は減少傾向にあります。
全国的に整備士の人手不足が話題となっており、シニア人材の需要も拡大していることがわかります。
■整備士の平均年齢に大きな変動はなく、若干上昇
就業に至った整備士全体の平均年齢は、2018・2019年の51.54歳から2022年見込みで52.04歳へと若干上昇しています。同じく二輪を扱う整備士では46.5歳から49歳へと増加、輸入車を扱う整備士では50.06歳から48歳へと低下していますが、いずれも数歳程度のほぼ横ばいとなっています。
2018年12月から2022年見込みまでを通じた平均年齢では、整備士全体が51.19歳であるものが、輸入車の整備士では50.64歳、二輪の整備士では47.55歳と、専門特化している整備士の転職では若干ながら年齢が若めになる傾向が見られます。
■就業に至った整備士のうち60代が占める割合は、倍近くに増加
シニアジョブを介して就業に至った整備士のうち60代が占める割合は、2018・2019年の10.71%から、2020年は2.86%に減少するものの、2021年、2022年見込みともに増加傾向で、2022年見込みでは20.83%と2018・2019年の倍近くに拡大しています。
やはり全国的な整備士不足による、採用対象がシニアへと拡大していることが背景と考えられます。
■派遣社員として就業する割合が増加、60代では20%が派遣社員
シニアジョブでは人材紹介と人材派遣、2つのサービスを提供しており、派遣の場合はシニアジョブが雇用し、就業先に派遣しています。整備士の場合、2018・2019年では派遣での就業が0件だったものが、年々派遣で就業するケースが増加し、2022年見込みでは4.17%となっています。
グラフはありませんが60代では、2018・2019年、2020年と0件が続いたのち、2021年は12.5%、2022年見込みでは20%と急増しています。
これは、60代整備士にとって派遣という就業形態が適している、企業が派遣社員の60代整備士の就労を好む傾向が強まっているといった見方もできますが、もともと60代整備士の正社員の求人が少なく、60代の応募と求人が増加した結果、60代が派遣で働く割合が急増しているといった可能性もあります。
■自身が居住する都道府県以外に就業する割合は60代で減少する
自動車整備士に限らず、就業の可能性を広げるために居住地から離れたエリアへの通勤を検討する人材は少なくありません。シニアジョブを介して就業した整備士全体では、自身が居住する都道府県を超えて就業した割合が18.02%だったのに対し、そのうちの60代では6.9%に減少、二輪を扱う整備士では36.36%と高く、さらに主に輸入車を扱う整備士では45.45%に達しました。
60代では通勤距離を抑えたい意向が強く、一方、専門特化した人材については遠方からでも採用したい企業の意向が感じられます。事実、輸入車を扱う整備士については、応募を受けた全国規模の企業がかなり遠方の新規店舗での勤務を打診し、応募した整備士が転居してそれに応じたケースもありました。
■7割近くの整備士が登録から1ヵ月以内に内定取得、60代は8割近く
シニアジョブはシニアに特化した人材紹介・人材派遣の会社ですが、シニアにありがちな選考が長期に及ぶということがなく、最短で登録1週間で内定が出るケースもあります。整備士も例外ではなく、就業に至った整備士の69.53%が登録から1ヵ月以内に内定取得し、60代ではさらに高い79.31%となっています。二輪を扱う整備士でも81.82%と高いものの、主に輸入車を扱う整備士では65.72%と低くなっています。これは、輸入車ディーラー等の場合、同じ企業でもブランドごとに店舗が異なることなどから選考に時間がかかりやすい傾向があるものと見られます。
ちなみに60代では登録から半月前後で内定獲得に至る割合が37.95%ともっとも高く、輸入車を扱う整備士では1ヵ月程度が37.14%ともっとも高いものの、次いで2ヵ月程度が22.86%と高い傾向にあります。二輪を扱う整備士では二週間以内に内定取得している割合も18.18%と、選考に時間がかからない傾向がわかります。
■その他の自動車整備士就業状況
・就業に至った自動車整備士全体における最高年齢は67歳(就業開始時)
・就業に至った自動車整備士全体における最低年齢は25歳(就業開始時)
・整備士全体に二輪を扱う整備士が占める割合は4.72%、同じく主に輸入車を扱う整備士が占める割合は15.02%
・60代の占める割合は、整備自然体で12.45%、二輪を扱う整備士では0、輸入車を扱う整備士では5.71%
・派遣で就業した整備士が占める割合は全体で2.15%、60代で10.34%、二輪と輸入車では0、残りの雇用形態は直接雇用でありシニアジョブからは人材紹介を行った
■株式会社シニアジョブについて
50歳以上のシニアに特化した人材紹介/人材派遣を提供する会社です。学生起業家出身である代表取締役の中島が、人材不足にも関わらずシニアの就職が困難であるという社会課題に気づき、その解決をライフワークとするべく業種転換。徹底した効率化とスピードによって、シニアのみを扱う人材会社として成長中。社員も20代を中心に60代まで活躍する環境です。
シニア自動車整備士の方のお仕事探しに関するお問い合わせはサイトからお願いいたします。(https://senior-job.co.jp/auto_mechanic)
【会社概要】
代表 : 代表取締役 中島 康恵
本社 : 東京都新宿区歌舞伎町2丁目2−15 ヒルコート東新宿ビル4F
TEL : 03-6908-9822
URL : https://corp.senior-job.co.jp/
事業内容 : シニアの人材ビジネス提供
ご取材に関するお問い合わせ先
株式会社シニアジョブ 広報部 安彦(あびこ)
TEL:080-4107-5851 e-mail:m-abiko@senior-job.co.jp