“かもしれない未来”の物語を漫画で描く「SF漫画プロトタイピング」サービス開始
ロフトワークは、誰もが漫画を制作できるプラットフォーム「コミカロイド」を開発・提供するComicaroidと共同で、未来の社会のイメージを描き、ビジネスの新たなアイデアを導く「SF漫画プロトタイピング」のサービスを、2023年4月19日より開始します。
■日本の漫画文化とSF(サイエンスフィクション)の力で、未来の社会のイメージを描く
SFプロトタイピングとは、SF(サイエンスフィクション)の発想・世界観・ストーリーテリングを活用することで、アイデアを飛躍させ、革新的なビジョンを導き、今後あり得るかもしれない未来の姿を構想・試作することができる手法です。Intel社による新規技術・製品開発の発想法として、2013年に紹介されて以来、日本でも新しい事業や製品のイノベーション創出の手法として注目されています。
ロフトワークでは、2020年よりこの手法を使い未来の社会や生活を描き、目指す将来像から逆算し、10年後、5年後、1年後に何をするかを考えるプロジェクトを、大手企業やスタートアップと行ってきました。その実践と知見を生かし、SFプロトタイピングの可能性をより広げる試みとして、漫画というより視覚的な物語に優れた「SF漫画プロトタイピング」のサービスを開始します。
■「SF漫画プロトタイピング」サービスの特徴
1. 視覚的な物語の力で、共感や議論をより生み出しやすく
一般的なSFプロトタイピングでは、テキストベースの小説という形のアウトプットを制作するのに対し、「SF漫画プロトタイピング」では漫画を制作します。アイデアやコンセプトがビジュアル化されるため、より分かりやすく、共感を得やすくなります。また、漫画の特徴である、細やかな表情や、コマ割り表現などが可能になることで、世界観や物語をテキストベースよりもより容易に伝え、議論を起こしやすくなります。
2. プロダクト起点で、“ありうる未来”を提案
「SF漫画プロトタイピング」では、プロダクトドリブンのアプローチを採用し、プロダクトを想像の起点にし、プロダクトが利用される世界観やシチュエーション、プロダクト周辺で起こり得るストーリーを描き出します。プロダクトを起点に、社会・生活・倫理に与える影響と、変容した世界を考えることで、人々の価値観の変化や問題提起を促します。
3. 二次創作の仕組みから、ファンが新たに物語を生み出してくれる可能性も
今回共同でサービスを提供する漫画制作プラットフォーム「コミカロイド」は、絵心いらずで誰もが漫画をつくれるサービスとして注目されています。アップロードした素材は全て漫画調の画風に変換することができ、企業・団体のプロダクト(製品/技術・素材/建造物/空間)を容易に漫画素材にできます。また「コミカロイド」にアップロードすることで、他の人が自分の漫画で利用する素材としてインポートすることができるようになるため、ファンが素材を起用して新しい物語を創り出すことも可能です。
■コミカロイドについて
Comicaroidは絵が描けなくても、漫画を作成できるデザインツール。コマ割り、セリフ配置、イラスト生成、作品公開の全てがComicaroidで完結します。
公式HP:https://comicaro.id/
■株式会社ロフトワーク MVMNTユニットについて
ロフトワークは、すべての人のうちにある創造性を信じ、オープンコラボレーションを通じてWeb、コンテンツ、コミュニケーション、空間などをデザインするクリエイティブ・カンパニーです。
2023年から活動を始めたMVMNTユニットは「20xx年の伝説を創る」を目指し、エモーショナルな社会と文化の創造をミッションに、アーティスト/クリエイターとともに、未知のムーブメント“新たな伝説”を生み出すユニットです。アートドリブンで思想性・社会性のあるコンテンツ(新たな意味・世界観)をプロトタイピング、レガシーな手法をハックした伝達システムをつくり、ファンダムの力でXS〜XXXLまで創造的な運動を起こすことを目指します。
株式会社ロフトワークのプレスリリース
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