MRディテーリングの暗黙知を客観的にAIで見える化、 製薬企業19社のデータから行動変容を促す「COG-DTL」を新たにリリース 〜国内トップ30のうち8社に導入した、DX化事例を共有するウェビナーも開催〜
コミュニケーションのAI解析技術を持つコグニティ株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役: 河野 理愛 以下コグニティ)は、国内19社・3,000を超える製薬企業のデータを基に開発した、MRディテーリング(医薬品についての情報提供)の客観評価・質の向上を可能とする製薬企業特化型AIサービス「COG-DTL(コグ・ディテ)」の提供を開始します。
コロナ禍による医師との面談機会減少で、MRのディテーリングは変革が求められています。「COG-DTL」を導入した企業は、ディテーリングで話された情報構成やヒアリング内容が分析され、第三者視点で変化を捉えることができ、社内・チーム内でのナレッジ共有や行動変容による営業活動の質向上・DX化が可能となります。
【COG-DTL開発の背景】
2017年より製薬企業19社へ導入されてきたコグニティのAI技術は、各社の高成績MRのトークをモデルとして利用・分析し、他のメンバーのディテーリングの見える化、違いをアラートすることで改善を促してきました。本社・学術部などで実施されるロールプレイング研修に加え、現在では実際の医師とのディテーリングを分析する企業も増え、より納得感の高い分析サービスとして運用されています。
しかし、新薬への対応やMR数の少ない製薬企業にとっては、「ベンチマークやモデルを設定しづらく、導入が難しい」との声があったことから、コグニティの保有するデータを活用することで開発を不要とした「COG-DTL」の提供に至りました。
【MR 3,000トーク以上の知見に基づく新AI分析サービス】
「COG-DTL」は、当社のこれまでの蓄積データと運用上の知見に基づいて製薬業界専用に開発されたディテーリング分析サービスであり、特別な開発・準備なしですぐに導入できることが最大の特徴です。さらに19社3,000件を超えるデータから「製薬企業のディテーリングの平均値と比較できる分析」に「ワークショップ」を付属することで、ナレッジ定着と改善をサポートします。
上記を実現するEssentialプランに加え、定期的に全体像を見える化・変化を捉えるための「サマリーレポート」や「High Performer分析」、薬機法対策として「副作用報告漏れ」を防ぐための機能も付属したProfessionalプランを用意しています。正式リリースは2021年4月の予定ですが、現在はβ版での試験導入が可能で、既に6社が決定しています。
【製薬業界におけるDX化・AI利用のトレンド、費用対効果】
ここ数年で製薬業界は、DXに向けて大きく変化しています。日本製薬工業協会のアンケート結果(*)では「AIを導入している企業は47%」と非常に高い数値を示しており、製薬業界のニュースでも関連記事を多く見かけます。前述のアンケート結果においても、半数以上は導入を検討していると回答しており、各企業の「ツールを選定していく」という流れが急務になっていると予測できます。
しかし、実際のツール導入には長い時間を要し、費用対効果について検証に至っていない企業がほとんどだと考えられます。
コグニティではDX化・AI利用についての相談を受ける中で、「精度重視による開発長期化」を避け、「短期間で適性を確認しながら検証する」スタイルを推奨しています。客観的な分析力と解決策を提供するDX・AI戦略が求められている中、各社のニーズに応えられるのかを短期間で検証することができるサービスとして、「COG-DTL」を提案します。
*出典:日本製薬工業協会(http://www.jpma.or.jp/)「製薬企業(国内)における人工知能(AI)の利用状況及び利用への取り組みに関するアンケート結果報告」
【AIを活用した新世代MRの育成法をウェビナーで紹介】
新サービスの提供開始にともない、コグニティでは「製薬19社が導入した、MR営業強化のAI・DX技術」と題して第8回目となる無料ウェビナーを開催します。
医師との接触機会が減少している製薬業界にとって、MRの生産性向上は重要課題のひとつです。国内トップ30のうち8社に導入したAI技術・DX化事例として、MRのディテーリングはどう変化したのか? オーダーメイド開発も含めた導入目的・検証期間・費用、そこで得られた知見を、DX化・AI利用のトレンド、費用対効果とともに紹介します。
https://cognitee.com/webinar/
【製薬企業向けサービスの今後の展望】
この数年の間にガイドラインが強化されただけでなく、コロナ禍により医薬品情報の提供・収集の必要性が増す一方、医療機関への訪問規制が加速するなど、製薬業界は数々の変化が求められています。このような環境下で、より客観的に状況を把握し、変化に対する方向性を見出すためのサービスとしての「COG-DTL」は、今後も導入企業を拡大するとともに、そこから得られる知見を使って新機能を随時追加する予定です。
コグニティは、生きたデータを抱えるAI技術企業として、製薬業界全体への貢献を目指します。
コグニティ株式会社のプレスリリース
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