逆転の発想で空き家を介した関係性づくりを進める「さかさま不動産」にて初の離島 沖永良部島支局がスタート ~2月8日に開局イベント開催へ~
株式会社On-Co(本社:三重県桑名市、以下On-Co)が運営する、物件を借りて挑戦したいことがある人の想いを可視化して貸主を募集するサービス「さかさま不動産」にて、鹿児島県沖永良部島支局が立ち上がることとなりました。つきましては、2月8日(水)に開局イベントが行われます。
地域に密着した方々と共に取り組むさかさま不動産支局。宮城県気仙沼、広島県東広島、長野県辰野、岐阜県多治見、愛知県西尾、栃木県鹿沼に次いで7拠点目の開設となります。
■2040年には空き家率40%超
少子高齢化や人口減少などにより増え続けている空き家。2040年には空き家率は40%を超えると予測され深刻な社会問題となっています(※1)。国土交通省によると、売却・賃貸等のために情報を広く一般に提供してもよい所有者は15.6%のみ、情報公開はしたくないものの、まちづくりのための利活用であれば検討するとマッチングいう所有者は70%以上というデータが出ています(※2)。※1 総務省の住宅・土地統計調査 ※2 国交省「空き地等に関する所有者アンケート」
■さかさま不動産の狙い
さかさま不動産は、空き家の情報ではなく「借りたい人」の情報を開示してマッチングをするサイトです。従来の仕組みを逆にすることで、「貸す人は選びたい」「家情報を公開せず借り手を探したい」と考える潜在的空き家の所有者へのアプローチや、チャレンジ精神を持つ人を地域に誘致することが可能となります。
現在サイトには「世代を超えて集まる拠点」「気軽に演劇が出来る劇場」などの夢や想いが綴られています。
■島特有の移住のハードル
沖永良部島にある知名町の人口は、2018年1月には6,075名でしたが、2023年現在5,629名と減少傾向。空き家は町内21集落に約300軒あり、今後も増えることが予想されています。
移住促進と空き家活用が目下の課題となりますが、離島の特性として、陸続きの地域と比べて島内のコミュニティが限られているため、ならではの生活習慣や人間関係に配慮が必要となります。また不動産業者がほぼなく、物件を探すにも、島の関係性の中から人づてが基本となり、物件を見付けられずに移住が進まないケースも起きています。
■沖永良部島支局始動へ
沖永良部島支局を立ち上げるのは、離島での場づくりの最前線を担う「一般社団法人ツギノバ」。鹿児島県沖永良部島と北海道利尻島の南北2つの島にて、”みんなの未来をつなぐ場所をつくる”をコンセプトに、空き家バンクや場づくり、移住定住対応などを展開しています。
■離島にこそ必要なさかさまの仕組み
沖永良部島支局では、以前から人の情報を流通させる仕組みは離島にこそ相性が良いと考えており、昨年末にさかさま不動産でマッチングした事業者を回るさかさまツアーに参加。想いを起点とし自発的に生み出すコミュニティの在り方に触れ、沖永良部島支局の立上げを決めました。
チャレンジ精神を持つ人の想いを可視化し、島民との関係構築を丁寧にフォローすることで、「島民は移住者の人となりを知りたい」「地域文化との相性が心配」「移住希望者は志を持つ人が多い」等のニーズに対応するワンストップモデルを目指すこととなります。
■沖永良部島支局開局イベントについて
日時:2023年2月8日(水)18:00〜20:30(開場17:30)
場所:entaku(鹿児島県大島郡知名町知名520 フローラル館地下1F ※旧台所はいさい)
内容:①On-Coメンバーによるゲストトーク ②沖永良部島支局メンバーによるトーク ③想いプレゼン ④交流会
ゲスト:On-Co 水谷岳史|奥田啓太|村上結輝
料金:無料 主催:さかさま不動産沖永良部島支局 担当:山田 連絡先:info-entaku@tsuginoba.com
申込:https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfL3hXuB7PAtsKtGaBVKrzuFoMpq7jhWLZWFAGldqRq-Ut1_w/viewform
■今後の展開
持続可能なまちづくりにおいて大切なのは、ただ空き家をうめるのではなく新たな仕事と文化を生む、より良いマッチング。地域を支える方々との連携を図り、空き家を介した新たな価値を創造できるよう努めます。
〇2/13 さかさま不動産定例会 1部 http://ptix.at/ZqY2LO |2部 http://ptix.at/6F0xfR
〇1/28 さかさま不動産栃木県鹿沼支局開局イベント https://onl.sc/QMxgkrW
〇1/30 さかさま不動産気仙沼支局イベント https://onl.sc/vNtv36K
■【参考】さかさま不動産について
空き家発生の抑制と活用促進に向け、空き家の所有者と活用希望者を仲介する新たなスキームが求められる中、国土交通省「まちづくりアワード2022」にて”潜在する空き家の流通に繋がる画期的な発想”として特別賞を獲得しました。自治体やまちづくり団体から相談も増えており、①移住希望者や空き家活用の需要はある ②空き家は沢山ある ③借りられる空き家がない ④地域にとって良い移住者を選ぶ必要がある という共通課題が視えてきています。2022年からはさかさま不動産支局の展開を始め、空き家を介した関係性づくりを、風土や課題を理解した人たちが地域密着でフォローする仕組みを拡げています。
■さかさま不動産沖永良部島支局について
住所:鹿児島県大島郡知名町知名520 フローラル館地下1F|電話:050-8885-9760
メール:info-entaku@tsuginoba.com|担当:山田・大久保
大久保昌宏
一般社団法人ツギノバ 代表理事|特定非営利活動法人離島経済新聞社 理事
東京都出身。大学卒業後、広告制作会社等を経て、 2010年、株式会社離島経済新聞社設立。取締役に就任。 2014年、特定非営利活動法人化に伴い事務局長就任。 2015年、代表理事就任。2021年より現職。現在は、北海道利尻町にて一般社団法人ツギノバを設立。事業ディレクターとしてコミュニティデザインやエリアマネジメント支援、 各種計画策定やプロモーション、教育・人材育成、コミュニケーションサポート等を担当し、北海道利尻島・鹿児島県沖永良部島・東京都新島を中心に、地域づくりを目的としたコミュニティスペースの運営、定住移住支援、創業・起業・継業支援、各種行政施策支援等を行なっている。
山田由貴
夫と子供を残し、単身縁もゆかりもない沖永良部島にやってきたほやほやの移住者。知名町の集落で暮らし、島の人たちと関わりながら、島の素敵ポイントの発掘に日夜勤しんでいる。地域の個性やその土地らしさを大切にしながら、移住者目線で島での暮らしを紹介・サポートしていきます。
■株式会社On-Coについて
代表:水谷岳史/藤田恭兵|創業:2019年3月|所在地:三重県桑名市西別所1375|事務所:愛知県名古屋市西区新道1丁目13-15昭和ビル(マダナサソウ)|HP:https://on-co.jp/
ミッションは関わる人々の主体性を向上させ、挑戦が溢れる面白い世の中をつくること。強みは社会に必要と感じた概念を具現化すること。さかさま不動産や丘漁師組合、上回転研究所、マダナサソウなどのPJを展開している。
■本件に関するお問い合わせ
窓口:福田
TEL☎:080-5984-7800
mail✉:support@on-co.co