【「北欧暮らしの道具店」データ活用の取り組み】データ分析チーム発足、4年で売上約2倍年商51億円超・定価消化率95%超達成。200万DLアプリ・50万超会員データが社員の感性を裏付け意思決定を迅速化。
ライフカルチャープラットフォーム「北欧、暮らしの道具店」において、雑貨や衣類などの開発・販売、メディア運営などを行う株式会社クラシコム(本社:東京都国立市、代表取締役:青木耕平、以下「当社」)では、「北欧、暮らしの道具店(URL:https://hokuohkurashi.com/ )」の顧客データやアクセスログなどのビッグデータを活用するため、2019年からデータ分析チームを発足し、解析基盤を構築しました。その結果、チーム発足前後4年間で約2倍となる年商51億円超、D2Cでの商品販売において定価消化率95%達成に寄与した実績を発表いたします。
■データ分析基盤構築の背景
「北欧、暮らしの道具店」のスタッフは約8割が元顧客であり、顧客理解が深い点が特徴です。顧客と趣味嗜好が近い社員が、高い解像度で顧客を理解しニーズを汲み取った上でのコンテンツ制作や商品開発が強みです。さらに、SNSやスマホアプリなど560万アカウント(*1)を超えるエンゲージメントチャネルにより、多様な接点で顧客と長期的に繋がることで、「ライフカルチャープラットフォーム」として年々右肩上がりに成長しています。
※1:2022年7月末時点の数値
この強みにより、データ分析チーム発足前においても、趣味嗜好が近いスタッフが感性で行うマーケティング施策や商品開発の企画を、自社開発のECサイト上の受注・会員に関するデータやGoogle Analyticsを駆使したコンテンツ閲覧のデータ等を、属人的に分析して意思決定することで定価消化率や在庫消化率を上げ、高い経常利益を保つ健全な成長を続けてきました。
しかし、年間売上が20億円超となり規模が拡大したことを受け、1つの施策にかかるメリットやリスクが大きくなったことや、スマホアプリのリリースにより解析データの幅がさらに広がることで属人的なデータの照らし合わせによる業務負荷の増加を見越し、より効率的なデータ活用を実現するため、2019年よりデータ分析チームを発足しました。
データ分析チームでは、感性で行うマーケティングや商品開発を裏付けるためのデータを算出するにあたり、システムの不具合や人為的なミスによるリスクを最小限に抑えた上で、従来より効率的なデータ活用の実現を目指し、チーム運営を開始しました。
■データ分析チームの成果・貢献
データ分析チーム発足前の2018年7月期21億円だった売上は、2022年7月期には約2倍の51億円へと成長。またD2Cの商品売上においては、データ分析を元に、発注数や販売計画の精度を高めることで定価消化率95%超を実現しました。同時に、それらの高い数値を維持しながらもさまざまな解析作業の効率化も進めたことにより、2022年7月期の残業時間は、月平均1人あたり約4.8時間と、創業当初からの「残業を当たり前にしない働き方」も継続し、サービス・社員ともに「健全な成長」を続けています。