TMS-007(JX10)の日本における第Ⅱ相/第Ⅲ相臨床試験の治験計画届出書提出のお知らせ
株式会社ティムス(以下「当社」)は、本日、TMS-007(JX10)の第Ⅱ相/第Ⅲ相臨床試験 ORION
(Optimizing Reperfusion to Improve Outcomes and Neurologic function、以下「本試験」)の日本パートを開始するため、独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)へ治験計画届出書を提出しましたのでお知らせします。本試験は、Corxel Pharmaceuticals(以下「CORXEL」)が主導して行うグローバル治験であり、発症から 4.5~24 時間以内の急性期脳梗塞(AIS)患者さんを対象として、TMS-007(JX10)による機能改善効果を評価するために実施するものです。当社は、日本におけるパートナーとして本試験に参加します。
【TMS-007(JX10)について】
TMS-007(JX10)は、急性期脳梗塞(AIS)を適応症とする治験薬候補であり、その作用機序は、血栓溶解作用と抗炎症作用を併せ持つものであります。急性期脳梗塞の治療戦略として重要なことは、発症後できるだけ早期に血流を回復させることにありますが、TMS-007(JX10)は、現在の血栓溶解の標準治療法である発症後4.5時間以内の投与という治療期間を延長し、多くの患者さんへ治療機会を提供できる可能性があります。当社が日本で実施した前期第Ⅱ相臨床試験において、TMS-007(JX10)を投与された被験者は、プラセボと比較して90日後の臨床転帰(全く症状がないか、症状があっても明らかな障害なく就業できる)が有意に改善しました。また、血管造影所見によっても、血流再開を改善する傾向が確かめられました。現在、CORXEL によって急性期脳梗塞を適応症として、有効性と安全性をさらに評価するための国際共同試験(グローバル・スタディ)を開始しています。
以上