海洋プラットフォームを目指すアイディア、『スパークス・グループが運営する未来創生2号ファンド』と『みずほキャピタルが運営するみずほ成長支援第3号投資事業有限責任組合』らから2.4億円の資金調達実施。東京海上日動火災保険と資本業務提携、海事産業のデジタル化推進。2025年の自律運航船実用化を視野に、海洋プラットフォームの確立を目指す
AIやIoT技術を活用し、船の安全と安心を実現するアイディア株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役CEO:下川部 知洋、以下当社)は、当社が提供する船舶の安全な自律航行を実現可能にする海洋プラットフォーム「Aisea(アイシア)」の事業拡大を目的に、スパークス・グループ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:阿部修平、以下「スパークス」)が運営する未来創生2号ファンドと、みずほキャピタル株式会社(本社:東京都千代田、代表取締役社長:大町祐輔、以下「みずほキャピタル」)が運営するみずほ成長支援第3号投資事業有限責任組合らから第三者割当増資による総額2.4億円の資金調達を実施したことを発表します。
また今後の海事産業のデジタルトランスフォーメーションを見据え、東京海上日動火災保険株式会社(本社:東京都千代田区、取締役社長:広瀬 伸一、以下「東京海上日動火災保険」)と資本業務提携し、Aisea(アイシア)を組み込んだ新たな保険商品・サービスを開発することを発表します。
【経緯と今後の展開】
当社は2017年の創業以降、世界中の船舶を対象に船舶管制システムの開発・運用を行い、2019年7月には、船舶事故の防止や操船時の安全確保を目的に海洋プラットフォーム「Aisea(アイシア)」の提供を開始しました。
現在は内航船(国内を航行する船舶)を中心に船舶の事故防止に加えて、業務効率や人材不足の解消を目的に導入を進めており、今後も海事産業全体への導入が予想されます。
そのような状況の中、当社は、スパークスが運営する未来創生2号ファンドと、みずほキャピタルが運営するみずほ成長支援第3号投資事業有限責任組合らから第三者割当増資による総額2.4億円の資金調達を実施しAiseaの開発体制強化と営業体制強化を図るとともに、東京海上日動火災保険と資本業務提携し、Aiseaを組み込んだ新たな保険商品・サービスを開発するなど、2025年度の自動運行船実用化※を視野に入れ、海上プラットフォームの確立を加速します。
※平成30年6月1日 交通政策審議会海事分科会海事イノベーション部会:自動運航船の実用化に向けたロードマップ
http://www.mlit.go.jp/common/001237409.pdf
■「Aisea(アイシア)」サービス概要
「Aisea」は、船舶事故の防止や操船時の安全確保を目的に開発された海洋プラットフォームです。
スマートフォンやタブレットのアプリとして利用でき、「航行支援システム」と「船舶運航管理システム」を通じて、船舶の動静管理や音声コミュニケーションを行えます。
提供開始日:2019年7月
利用料金:個人向けアプリの利用は無料、企業向けアプリは別途相談
サービスURL:https://aisea.net
【東京海上日動火災保険との資本業務提携について】
東京海上日動火災保険は昨年7月に当社主導で発足したコンソーシアムMTIC ( Maritime Technology Innovation Consortium )に参画し、「海洋システムのプラットフォーム」や「自律運航」における船舶の安全・安心確保をテーマに、船舶の快適な航行、船舶における保険事業、IoT技術の活用等、新たな取り組みについて検討してきましたが、海事産業のデジタル化を推進する上では従来の枠組みを超えた新たな保険商品・サービスの開発を具体的に進めていくことが不可欠と考え、今回の資本業務提携に至りました。
【スパークス・グループ株式会社について】
所在地:東京都港区港南1-2-70 品川シーズンテラス 6階
創業:1989年7月1日
資本金:85.85億円
代表取締役社長:阿部 修平
グループ従業員数:158名
事業内容:持株会社
上場取引所:東京証券取引所市場第一部
企業URL:https://www.sparx.jp/
【東京海上日動火災保険株式会社について】
本社所在地:東京都千代田区丸の内1-2-1
創業:1879年8月1日
資本金:1,019億円
取締役社長:広瀬 伸一
従業員数:17,203名
事業内容(主要な業務):損害保険業、業務の代理・事務の代行、確定拠出年金の運営管理業務、自動車損害賠償保障事業委託業務
企業URL:https://www.tokiomarine-nichido.co.jp/
【みずほキャピタル株式会社について】
本社所在地:東京都千代田区内幸町1-2-1
設立:1983年7月27日
資本金:9.24億円
代表取締役社長:大町 祐輔
従業員数:68名
事業内容(主要な業務):ベンチャーキャピタル
企業URL:https://www.mizuho-vc.co.jp/
【アイディア株式会社について 】
所在地:東京都渋谷区代々木1丁目30-14 天翔オフィス 代々木ANNEX 213
創業:2017年11月
資本金:4億2000万円
代表取締役社長:下川部 知洋
従業員数:18名
事業内容:海洋プラットフォーム「Aisea」サービス
船舶動静共有航行システム開発・運用
企業 URL : https://aidea.biz
Youtube:https://www.youtube.com/channel/UC_M7viVlinoMIjVf8WRhbRA
【代表取締役社長CEO 下川部 知洋プロフィール】
大学卒業後、大手SI企業のITエンジニアとして従事し、クラウドサービス事業を営む株式会社ブリスコラを創業。2017年にアイディア株式会社を創業し、代表取締役を務め、ITエンジニアとしての技術力と、港湾事業者としての知見を活かし、Aiseaサービスの拡大に注力。2018年には北海道の港湾事業を営む協立海上運輸株式会社の代表取締役に就任。
【本件に関するお問い合わせ先】
アイディア株式会社 広報担当:浮田
E-mail:info@aidea.biz TEL:03-6276-7640
■「Aisea(アイシア)」の基本機能:「航行支援システム」について
船舶に装備するタブレット(iOSアプリ)にて、下記を可能にします。
・自船と他船のリアルタイムの状況を把握(位置情報や進行方向、速度など)
・衝突予測&防止アラート
・自船と他船の航跡再生(倍速再生可能)
・音声コニュニケーション
・GPSプロッター
※他船の情報はAisea装備船、AIS装備船のみが対象
■「Aisea(アイシア)」の基本機能:「船舶運航管理システム」について ※企業向けアプリのみ
パソコンやタブレット、スマートフォンにて、下記を可能にします。
・自社船舶と他船のリアルタイムの状況を把握(位置情報や進行方向、速度など)
・自社の船舶と他船の航跡再生(倍速再生可能)
・自社の船舶の目的地やバース、消費燃料の把握
・自社の船舶の管理(国籍証書などの書類管理や、履歴管理)
・自社の船長管理(免許証や個人情報など)
■「Aisea(アイシア)」のアドオン機能について ※企業アプリのみ
下記はアドオンの事例(一部開発中)です。ホワイトボードはじめ手書き運用(アナログ運用)からの脱却、既存システムの集約などを目的とした機能が上げられます。
・入出港管理機能(自社船舶の入出港を管理)
・人札割機能(船舶と作業に対する人員の配置管理)
・ドラレコ機能(航跡に加えて、その時の状況を中継/録画/再生機能)
・会計機能(請求書発行や領収書、証明書の作成など)
・分析機能(売上実績や入金管理など)
・動静連絡機能(FAXを使った定期連絡の脱却)