北陸新幹線の延伸に先駆けて、福井県立施設が初導入。 福井県立恐竜博物館の行列解消を電子チケットサービスが実現 -最大2時間の行列を解消し、職員の業務を80%以上効率化に成功-
アソビュー株式会社(所在地:東京都品川区、代表執行役員CEO:山野 智久、以下、当社)は、2023年7月、福井県立恐竜博物館(所在地:福井県勝山市)に電子チケットサービス「ウラカタチケット」を導入しました。公式サイトからオンライン上でのチケット購入を可能とし、導入後、来館者の入館待ち時間を2時間→最大20分以内まで削減。これにより、職員の業務効率を最大80%向上させることに成功しました。
■導入の背景
2000年開業の福井県立恐竜博物館は、世界三大恐竜博物館の一つとして、コロナ禍以前には年間90万人以上の入館者数を記録した世界有数の博物館です。
福井県では、ゴールデンウィークや夏休みなどの繁忙期、多くのお客様が訪れることによって博物館周辺の道路渋滞や館内の混雑が発生すること、観覧券購入・入館までに最大2時間近くお客様を待たせてしまうことを課題と捉えていました。
2023年夏のリニューアルにあわせて入館者の利便性向上、混雑回避を目的に、事前のチケット販売を可能とするシステム導入を検討。常設展や化石研究体験、野外恐竜博物館など多様な券種、日時指定等に対応する点、サポート体制や委託に係るコスト等を総合的にご評価いただき、電子チケットサービス、予約管理システムを有する「ウラカタシリーズ」の導入に至りました。
■効果
福井県立施設において初となる、入館チケットの電子化を実施。事前に公式サイトから来館予定時刻の電子チケット購入を促し、来場者が自動ゲートにスマートフォン上の二次元コードをかざすだけで入館受付ができる体制を構築しました。リニューアルから4ヵ月が経ち、全来館者のうち9割近くが電子チケットの利用者となりました。
その結果、繁忙期には、これまではチケット購入・入館に最大2時間来場者を待たせていたところを、入館予定時刻15~22分以内で入館受付が完了できるようになりました。職員もこれまでは開館(通常 9:00/繁忙期 8:30)から15:00近くまで行列対応業務をしていたところが、毎時00分の入館受付時刻から20分以内で対応できるようになり、1時間のうち40分は本来の業務を行えるようになりました。対応する職員の人数も8~9名から3~4名まで削減でき、業務効率を最大80%向上させました。現地でのチケット販売やチケット確認に係る職員も最大8名から4名ほどで対応し、業務効率化を実現しています。
事前のチケット購入により来場予測も立てやすくなり、駐車場を含めた混雑対策や人員配置を計画的に行えるようになりました。現在は予約状況をオープンデータ化し、臨時駐車場からパーク&ライドの臨時バス運行計画や、近隣のショップ、飲食店での商品仕入れ量・数の参考にしてもらう工夫をしています。
■施設担当者のコメント(福井県立恐竜博物館 サービス推進課企画主査 蓬生様)
県立施設初の電子チケットシステムということで、当初は電子チケットとは何か?という状態でした。
現在でも1,000人を越えるお客様が開館時刻を待っていただいていますが、毎回の受付時刻から15~20分後には全員が入館できている状況で劇的な変化に驚いています。お客様の待ち時間も大幅に削減でき、私たちスタッフも業務効率を上げることができました。
リニューアルにより取り扱う入館チケット種類も大幅に増えました。紙だったら到底対応できていないと思いますましたが、電子チケット化のおかげで作業時間を増やすことなく締めの業務ができています。
電子チケット化により来場者データが取得できるようになり、同時に来場予測も立てやすくなりました。混雑対策や近隣の商売上でも参考としていただいています。春には北陸新幹線が延伸し、首都圏から福井にお越しいただける機会が増えると思います。電子チケット化により取得できるデータを活用、分析して、集客増と満足度強化に取り組んでいきたいと思います。
■ウラカタシリーズについて
全国累計4,000以上の施設様にて導入されているレジャー業界向けのDXを推進するSaaSのシリーズの総称です。観光・レジャー・文化施設様向けの電子チケットサービス「ウラカタチケット」、購入者データを分析し広告、マーケティング施策に活用いただける「ウラカタ分析」、アクティビティ・体験教室様向けの予約管理システム「ウラカタ予約」を展開しています。
ウラカタチケット:https://lp.asoview.com/asoview_ldx_solutions.html
ウラカタ分析 :https://lp.asoview.com/leisurecloud.html
ウラカタ予約 :https://biz.asoview.com/urakata