遊びの年間ランキング2022 アクティビティ1位は「体験ダイビング」、 レジャー施設1位は「遊園地・テーマパーク」に ~遠方・アウトドア志向の高まりを確認。イベント割による効果も~
休日の便利でお得な遊び予約サイト「アソビュー!」(URL:https://www.asoview.com/、以下:アソビュー!)を運営するアソビュー株式会社(所在地:東京都品川区、代表執行役員CEO:山野智久、以下、当社)は、アソビュー!で2022年1月1日から12月9日までに予約・催行された実績データを基に、アソビュー!会員が体験した遊びのジャンル、遊びに出かけた施設の上位10位をまとめ「遊びの年間ランキング2022」としてランキング形式で発表いたします。
2022年はゴールデンウィーク、夏休み、シルバーウィークと、行動制限のない長期休暇が3年ぶりに訪れ、日本各地が、久しぶりの帰省や旅行を楽しむ人々で賑わいました。今年10月には全国旅行支援やイベント割など経済活動の支援策が開始し、出入国規制も緩和されました。先日12月6日に発表された「日経MJヒット商品番付」でも「#3年ぶり」がランクインし、コロナ禍以前は当たり前だった「楽しみ」の再来に注目が集まっています。
本格的なウィズコロナ時代の幕開けとなった2022年、「遊びのランキング」の発表とともに、人々の「遊び」のトレンドや旅行需要支援策の効果を振り返ります。なお、本ランキングは、少人数制で直接レクチャーを受けながら体験できる【予約型アクティビティ部門】と、チケットを購入し施設内で自由に遊べる【チケット型観光レジャー施設部門】の2部門で作成しています。
<アクティビティは自然の中で楽しめる、アウトドアアクティビティが上位を独占。
観光レジャー施設はファミリー支持で、遊園地・テーマパークが1位を独走>
予約型アクティビティ部門では、昨年1位・3位となっていた「アスレチック」「陶芸」がそれぞれ順位を落とし、昨年4位だった「体験ダイビング」が1位、7位だった「ラフティング」が3位となりました。昨年10位、20位に位置していた「シュノーケリング」や「パラグライダー」も5位、8位と大幅に順位を上げ、自然の中で楽しめるアウトドアアクティビティが上位を占める結果となりました。
チケット型観光レジャー施設部門は、上位5位までは昨年とランキングの変動なく、「遊園地・テーマパーク」が第1位となりました。2位となった「水族館・その他」の2倍ほど多く、遊びの機会を創出しました。なかでも「遊園地・テーマパーク」の人気はファミリー層が押し上げており、利用者全体の約6割を子連れファミリーが占めています。
<遠方・アウトドア志向の高まり:4人に1人が沖縄でアクティビティを体験>
予約型アクティビティ部門では、「体験ダイビング」や「ラフティング」、「シュノーケリング」が昨年より順位を上げ、上位にランクインしました。特に「アスレチック」や「ラフティング」はファミリー層からの支持が他より多く、全体の傾向と同様、子連れファミリーにおいても、自然の中で身体を動かせる遊びに対するニーズの高まりが明らかとなりました。
都心部から比較的アクセスが良く、日帰りでも行くことのできるアクティビティが上位にランクインしていた昨年と比べ、今年はより郊外に出かけ、自然を楽しむシーンが多かったことが分かります。アクティビティの催行地別では、沖縄県が他都道府県に比べて最も多く、4人に1人が遠方旅行を楽しんだことが分かります。
チケット型観光レジャー施設部門でも、6位「ロープウェイ・ケーブルカー」、7位「プール」が昨年より順位を上げ、「博物館・科学館」が順位を落としていることからも、アウトドア志向の傾向を確認できます。
<イベント割が遊園地・テーマパークの利用、遠方旅行の需要を後押し>
「遊園地・テーマパーク」人気を後押ししたのが、2022年10月から行われてた経済産業省「イベント割」です。遊園地やテーマパークを訪れたゲストのうち、約3割がイベント割を活用して出かけていることが明らかとなりました。また、一部地域では、イベント割を活用している来場者が他来場者に比べて遠方から訪れていることから、政府による支援策が長距離移動を伴う旅行需要を押し上げていることが分かります。
<「並ぶ」「混雑」を避けられることが、お出かけ指標のひとつに>
チケット型観光レジャー施設を子連れファミリーで利用したアソビュー!会員のクチコミを分析したところ、「並ぶ」・「混む」・「乗れる」・「混雑」・「待ち時間」などの単語が頻出しました。「並ぶこと」・「混雑すること」を回避できることが、お出かけの満足度を左右する重要な指標の一つとなっていることが分かります。
<アソビュー株式会社 代表執行役員CEO山野智久コメント>
新型コロナウイルス感染拡大の影響によりお出かけや旅行は自粛傾向となっていましたが、2022年はゴールデンウィーク以降、行動制限のない長期休暇となり、3年ぶりの帰省や旅行を楽しむ人が増加しました。旅行傾向は、近隣県でのマイクロツーリズムが主流だった過去2年と比べ、今年は全国旅行支援やイベント割が契機となり遠方に足を伸ばす機会が多かったと分析しています。
なかでも私たちが注目しているのは沖縄県観光復活の兆しです。催行されたアクティビティのうち1/4を沖縄県が占め、比較的単価の高い体験ダイビングやSUPが人気であったことから、海外の代わりに国内の離島で、非日常感を味わいながら贅沢な滞在を楽しみたいというニーズがあったと捉えています。
一方、旅の目的地となる観光レジャー施設では、新型コロナウイルスの到来以降、デジタル化が急加速で進んでいます。昨今では、レジャー施設へ入場するため事前に「電子チケット」を購入し、待機列に並ぶことなくスマホをかざして入場することがスタンダードとなってきました。デジタル化が実現する顧客資産の見える化により、2023年以降も、繁忙期・閑散期の需給バランスの調整や体験価値の向上を目指す動きが加速していくと予想しています。