地域のつながりを探究する拠点「もりおかとしょしつ」で初開催〜和歌山市地域住人とつくりあげる アーティスト・イン・レジデンス(AIR)成果展「関係性の探究展」のご案内
地域の関係性づくりを探究する場として2022年6月に開室したもりおかとしょしつ(所在地 和歌山市・管理人 ⻑谷川萌子)の後援 で、3週間に渡るセルフアートインレジデンスを実施した 大沼葉夏さん(武蔵野美大油絵科卒)が、8月19日(土)-21 日(月)に成果報告展を開催します。コロナ禍で減少した文化芸術の支援を通じて地域社会の関係性深化および地方の芸術文化振興を目指します。
■背景
1.創作スペースを探している県外アーティストからの相談を受け、私設図書室の新しい活用アイデア「アーティストインレ ジデンス(AIR)」が生まれる。
これまで もりおかとしょしつ では、地域住人のつながりを探究することを中核におき運営を実施。この度、創作スペースを探していた県外アーティストからの相談を機に、図書室の新しい活用方法としてアーティストインレジデンス(以下、AIR)の実施を当室が後援する運びとなりました。
2.新型コロナの感染拡大により、文化芸術活動の減少などいまなお影響が出ていることを再認識。一市⺠ができることを考えて行動したい。
AIRを調査する中で、コロナ禍において文化芸術を専門的に支える個人や団体の文化芸術活動の減少、学校における子供の文化芸術活動の減少など極めて甚大な影響※があることを再認識。専門家ではない一市⺠として、できることを探究するために大沼さんのセルフAIRを積極支援することを決意。
3.地方における文化芸術振興≒より豊かな地域社会を実体験。AIRを継続したい。
居住区に県外アーティストが滞在し始めて、マンション内にあった遊休空間の活用アイデアが生まれ、また、絵画ワー クショップを通して住人同士のコミュニケーション手段がより豊かになった。文化庁による定義「文化芸術は、人々の 創造性を育み、豊かな人間性を涵(かん)養するとともに、人々の心のつながりを強め、心豊かで多様性と活力のある社会を形成する源泉※」をアーティスト滞在2週間の時点で実感。ここだからできるAIRを継続探究し、日常の中で文化芸術振興および地域社会の関係性深化の一助となることを目指す。
※参考文献:文化庁 https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunka_gyosei/hoshin/index.html「文化芸術推進基本計画(第2期)−価値創造と社会・経 済の活性化−」(概要)
■成果報告展 概要
【タイトル】関係性の探究展|大沼葉夏個展 & 住人のみなさんのドローイング展
【会期】2023 年8月19 日(土)-21日(月)
【開場時間】10:00〜17:00 ※最終日は12:00まで
【会場】640-8451 和歌山市中649-3フォレストヒルズふじと台405号室
【入場料】無料
【主催】大沼葉夏(おおぬま ようか)
【後援】もりおかとしょしつ
■会場について
もりおかとしょしつ と同じマンション内で、 遊休空間となっていたスケルトンの部屋を展示会場とします。制作物・空間・会場を出入りする 人々−−そのとき会場に存在するすべての要素から生じる関係性をインスタレーションアートとして公開します。
■制作スタジオについて
大阪との県境 和歌山市北部のマンション一室にあ る「もりおかとしょしつ」を制作スタジオとし、地域生活の中で制作活動が行われています。
■ワークショップ
制作スタジオにおいて、地域の子どもたち、大人たちに向けてお絵描きワークショップを開催。
住人たちが描いた絵は成果報告展で公開予定です。
■アーティスト・滞在制作作品紹介
大沼葉夏 Ohnuma Yoka
滞在制作期間 7/30 ‒ 8/18 展示期間8/19 - 21
1992年生まれ、成田市在住。武蔵野美大油絵科卒。 写真・映像・絵画、一児の母。
2020年9月-2021年3月まで和歌山市在住。
【滞在制作作品について】
「世界中のとある地域、とある場所で私たち人間は暮らしている。その地では、コミュニティを形成したり孤立・分断したり、様々な関係性を築いており、私たちはその概念とは切っても切り離せない。それは常に変化し続けているものであり、新旧の存在に影響し合い、これからも変化していくだろう。」(大沼)
■滞在中の活動実績・予定
7月28日 プレイベント|マンション住人限定お絵描き会開催
8月 7日 大人向けお絵描き会開催
8月11日 夏休みキッズお絵描き会開催
8月19-21日 オープンアトリエ。滞在中の成果報告展示(予定)
■ご来場に関するお願い
・一般の居住フロアで開催するため、声の大きさにご配慮ください。
・電気水道がない完全スケルトンの会場で、時間帯により暑くなる可能性があります。各自水分補給等、熱中症対策にご協力ください。
・来客用駐車場は譲り合ってご利用ください。
・発熱等、体調の優れない方はご来場をお控えください。
◯アーティストインレジデンス(AIR)とは
芸術家が一定期間異なる場所に滞在し、芸術活動やリサーチを行うこと、またその支援を行うこと。
日常とは異なる環境に身を置くことで、研究や創作活動に没頭することができる。また多様な人々との交流や文化体験を得ることで、新たな発想や表現方法の可能性を模索することができる。このように、芸術活動の糧となるような環境を整える活動である。
(参照サイト:IDEAS FOR GOOD https://ideasforgood.jp/glossary/artist-in-residence/)
◯インスタレーション・アートとは
展示空間を使った作品のこと。現代美術における表現方法のひとつ。
(参照サイト:イロハニアートhttps://irohani.art/study/4919/)
◆制作スタジオとなった「もりおかとしょしつ」の今後の活動予定
2023年9月以降 アーティストインレジデンス(AIR)の試験を継続予定
住人向けレンタルスペース事業を始動予定
■もりおかとしょしつとは
<日常の延⻑線上にある 住み開きの図書室>
・横のつながりが育ちにくい住環境において、関係性づくりを探究する場として、管理人⻑谷川の仕事場の一部を開くかたちで、2022年6月開室。
・現在の蔵書:約400冊。絵本・一般書籍・雑誌等
・住人の相互の関わり合いにより、一緒にごはんをつくったり、子どもたちを見守ったりする関係性が育まれている。”村” ”昔の団地”みたいと言われ始める。
・住人からのアイデアを受けて、今後図書室の枠を超えて、住人向けレンタルスペースの始動予定。
◯公式サイト:https://bit.ly/3CjrGcu
◯発起人・⻑谷川について
・図書室管理人。和歌山市在住、30代、一児の母。
・「より豊かな人生はシェアからはじまる」をテーマに地域活動中。
・学術/非営利団体など社会的な事業を支援をする「オフィスミモザ合同会社」の運営。他。
■本件に関するお問合せ先
TEL☎(⻑谷川):080-3392-1033 メールアドレス:ehonmorioka@gmail.com