【第一回 ラインマンに関する認知調査】 暮らし支える「ラインマン」を知っている人は1割強どまり 6割が「不可欠な仕事」と回答 〜認知向上には業界の情報発信が鍵、脱炭素化社会の実現に向け人材不足解消が急務〜
株式会社ETSホールディングス(東京都豊島区、代表取締役 加藤慎章、以下「ETS」)は、全国844人の20代~50代の男女を対象に送電線工事を担う「ラインマン」についての認知度調査を実施しました。
【調査背景】
世界的なカーボンゼロ達成に向けた動きが加速し、日本においても洋上風力や太陽光などの再生エネルギー導入拡大が進む中、発電された電気を必要箇所に安定的に届けるための鉄塔・送電線整備などは必要不可欠です。また、日本の鉄塔・送電線の多くは高度経済成長期に建てられており、平均耐用年数は50〜60年といわれているため、現在運用している送電線設備の点検・建て替え工事への着手は急務とされています。一方で、現在の送電線の建設・保守を行うラインマンの人材不足・高齢化が深刻化しています。
これらの背景から、脱炭素社会の実現へ向け、日本のインフラを支えるラインマンの認知向上、人材不足問題の解消を目的として、本調査の実施に至りました。
【調査サマリー】
調査の結果、鉄塔や送電線の建設・保守管理、災害時対応など、社会インフラを支える仕事である「ラインマン」を知っている人は1割強のみと、社会貢献性が高い職業にも関わらず、その存在・認知度に関しては著しく低い実態でした。
また、ラインマンへのイメージに関しては、6割の人はラインマンの仕事を「必要不可欠な仕事」だと思っている反面、「社会貢献ができるやりがいのある仕事」だと捉えているのはわずか2割に留まっています。一方、当社に所属するラインマンからは「日常生活を支える誇りある仕事」「専門的な知識が身につく」「達成感・やりがいがある」などの声が多く、実際に働く人と世の中のイメージにギャップがある事がわかりました。
これらの結果から、ラインマンの人材不足問題を解消するには、ラインマン自体の認知を上げていくことはもちろん、職業に対する魅力を訴求し、イメージ向上を図っていく必要があり、今後、当社としては情報発信の強化や関連イベントの開催など、業界の啓発を推進していきます。
【主なトピックス】
1. ラインマンの認知度は1割強、特に40代以上は1割未満とさらに低い結果に
最も重要なライフラインである電気の通り道を作り、社会を支えているラインマンの認知度の低さが明らかに
2. ラインマンを知ったきっかけは「身近にラインマンがいるから」が半数
「ラインマンが作業をしている所を見たことがあるから(41.4%)」との回答も多かった一方、「TVや新聞・雑誌でラインマンに関する記事を見たから(27.3%)」「SNSなどでラインマンに関する情報を見たから(25.8%)」など、メディアやSNSなどの 情報からラインマンを知った人が意外にも多い。
3. ラインマンを知っている人の9割強は災害時や非常時にラインマンが活躍していることを認知
4. 6割がラインマンは「必要不可欠」とする一方、「社会貢献ができる」と回答したのは2割止まり
社会インフラを支える必要不可欠な仕事と捉えている一方、社会貢献ができるというイメージを持っておらず、理解不足の実態も。また、「専門的な知識が必要な仕事(46.0%)」「高いところに登って 作業をする仕事(45.7%)」「体力が必要な仕事(40.8%)」と大変さや過酷なイメージに繋がる回答が多く、「給料が良さそうな仕事 (15.9%)」「若手が活躍できそうな仕事 (11.3%)」と働く魅力に繋がるイメージが低い。
5. ラインマンの人材不足を知っている人は2割、40代以上は1割との結果に
20代は約3割(32.8%)が、40代以上は約1割(13.3%)と、若い人ほどラインマンの人材不足を理解している実態も明らかに。ラインマンを知ったきっかけを年代別で見てみると、若い世代ではSNSやメディア経由が高かった点が特徴。
6. ラインマンに対する意見やエピソードについて
調査結果詳細は添付ファイルにてご確認をお願い致します。