不動産テックのFANTAS technologyと埼玉県横瀬町、 空き家等の利活用の推進と地方創生に関する協定を締結 〜無償で空き家調査し資産価値を「見える化」、流通促進や利活用を図る〜
FANTAS technology株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役:國師 康平、以下「FANTAS
technology」)は、横瀬町(所在:埼玉県横瀬町、町長:富田 能成)の官民連携プラットフォーム「よこらぼ」の採択(採択No.97)を経て、2021年9月8日に「空き家等の利活用の推進と地方創生に関する協定」を締結したことをお知らせいたします。
■協定締結の背景と目的
近年、人口減少を伴う少子高齢化や核家族化により、全国的に空き家等が増加し、大きな社会問題
になっています。総務省統計局発表「平成30年の住宅・土地統計調査」によると、全国で空き家は約849万戸、空き家率は13.6%と過去最高の水準に増加しています。
空き家が放置され続けると、地域の景観を損なうのみならず、地震などの災害発生時の倒壊の危
険、放火などの治安悪化等地域社会に様々な悪影響を及ぼす可能性があり、空き家問題の解決は急務となっています。
FANTAS technologyは、2015年より空き家再生事業を開始し、これまでに150戸以上の空き家再
生に取り組んできました。また、国土交通省の「住宅市場を活用した空き家対策モデル事業」に、空き家の価値を算出し修繕や売却など利活用を促進する「地域の空き家の可能性見える化プロジェクト」(※1)が採択されるなど、空き家問題の解決に向けて、官民連携の取り組みも強化しています。
今回協定を締結した横瀬町は人口約8,000人で、都心から70km圏内、池袋駅からは最短73分と交通アクセスが良い埼玉県の西部に位置しています。官民連携プラットフォーム「よこらぼ」を運営し、大企業やスタートアップ企業、大学等との連携を行い、地方創生を図る取り組みを行っています。
横瀬町における空き家の発生は増加傾向にあり、2020年8月時点では235軒の空き家が確認され
ています。また、横瀬町では、空き家対策を町の未来を創る重要な取り組みと捉え、流通促進や地方創生につながる利活用を図ることで、空き家問題の早期解決を目指しています。
そのため、無償で空き家調査を実施し資産価値や利活用方法を可視化する「地域の空き家の可能性
見える化プロジェクト」(※1)の「よこらぼ」採択を経て、より連携を強化するため「空き家等の利活用の推進と地方創生に関する協定」を締結する運びとなりました。
今後は、FANTAS technologyと横瀬町が相互に連携・協力し、「地域の空き家の可能性見える化
プロジェクト」(※1)初の実証事業を展開します。
具体的には、全国に先駆けて、横瀬町の空き家所有者約220名のうち希望者に対し、無償で物
件調査を実施し、空き家がもつ資産価値や将来性を可視化することで、適正価格での流通、賃貸化や観光施設への転換などの利活用を促進します。これにより、空き家問題の解決と地方創生の実現を目指します。
■横瀬町との主な連携内容
(1) 空き家等の情報の発掘及び現地調査、査定、レポート提出等の実証事業※に関すること
(2) 空き家等への対策にかかる情報発信及び流通の促進に関すること
(3) 空き家等の利活用に関すること
(4) 地域活性化の促進に関すること
(5) その他、地域事業者との連携に関すること
※実証事業とは「地域の空き家の可能性見える化プロジェクト」を指します。