父親の9割超が育児を通じて「自分自身の成長」を実感、一方で育児に前向きでも悩みは常態化、3人に1人が「孤独」と回答【“花まる教育研究所”を設立、第1弾調査】
〜 相談先は8割超が家庭内に集中、悩みを抱え込む「令和の父親像」が明らかに 〜
花まる学習会やスクールFC、野外体験イベントなどを通じて、子どもたちの「生きる力を育む教育」を実践する花まるグループ(株式会社こうゆう、本社:埼玉県さいたま市、代表:高濱正伸)は、教育・子育てを取り巻く社会課題を調査・研究し、発信することを目的に「花まる教育研究所」(URL: https://www.hanamarugroup.jp/edu-lab/ )を設立しました。
AIの進展や雇用環境の変化により、将来の予測が難しい時代となる中で、学力や肩書きだけでなく、「思考力」「やるべきことをやり抜く力」「人間関係を築く力」といった、時代を超えて通用する力が改めて問われています。花まる教育研究所は、こうした変化の時代における教育と家庭の役割を、現場での実践とデータの両面から捉え直すために設立されました。
研究所所長には花まるグループ代表の高濱正伸が就任し、研究員として数理思考教育の第一人者である井本陽久氏、精神科医・医学博士の蟹江絢子氏を迎えています。本研究所の第1弾の取り組みとして、関東在住の父親223名を対象に、「父親の育児に対する意識や悩みに関する実態調査」を実施しました。
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■主な調査結果
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1)意欲的になったきっかけ1位「子どもの成長実感」2位「自分の成長や学びにつながると感じたから」3位「妻や家族から感謝されたから」
父親の育児参加は“やらされるもの”ではなく、体験を通じて自然に高まっていく傾向
2)育児を通じて「自分自身が成長した」と感じる父親が9割超
育児経験が、父親自身の意識や向き合い方に何らかの変化をもたらしている
3)育児の喜びトップは「子どもの成長を実感したとき」が約9割
次いで「子どもと一緒に笑い合えたとき」「家族との絆を感じたとき」
4)3人に1人が孤独を実感
悩みを共有できず、抱え込みが進む父親の姿
5)9割超が育児の悩みを抱える実態、前向きでも「悩みは常態化」
夫婦関係や子どもとの関わり、仕事との両立など、複数の悩みが日常的に重なっている
6)相談相手1位「妻(パートナー)」2位「職場の同僚・上司」3位「両親(実母・実父)」
一方、約1割が「相談相手がいない」と回答
7)育児を通して父親が感じていること・社会に伝えたいこと(自由回答)
自己成長の実感や仕事・人間関係への影響、社会的理解を求める声が寄せられた
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■詳細
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1)意欲的になったきっかけ1位「子どもの成長実感」2位「自分の成長や学びにつながると感じたから」3位「妻や家族から感謝されたから」
育児に意欲的になったきっかけについて、「子どもの成長を間近で感じたいから」(82.5%)が最も多く、次いで「自分の成長や学びにつながると感じたから」(50.7%)、「妻や家族から感謝されたから」(21.5%)でした。
制度や周囲からの要請ではなく、実際の育児体験を通じて父親自身の内側から意欲が高まっていく様子がうかがえます。
2)育児を通じて「自分自身が成長した」と感じる父親が9割超
育児を通じて「自分自身が成長した」と感じている父親は9割(92.4%)を超えました。
育児は子どもの成長だけでなく、父親自身の価値観や物事の捉え方、人との向き合い方に影響を与える経験となっていることが示されています。
3)育児の喜びトップは「子どもの成長を実感したとき」が約9割
育児の中で喜びを感じる瞬間として最も多かったのは「子どもの成長を実感したとき」で、約9割(87.4%)にのぼりました。
次いで「子どもと一緒に笑い合えたとき」(78.5%)、「家族との絆を感じたとき」(58.7%)が続き、日常の積み重ねや時間の共有に価値を見出す父親の姿がみられました。
4)3人に1人が孤独を実感
孤独感については、約3人に1人の父親が「感じることがある」と回答しました。
育児参加が進む一方で、悩みや不安を十分に共有できず、家庭内で抱え込んでしまう父親の姿がみられます。
5)9割超が育児の悩みを抱える実態、前向きでも「悩みは常態化」
育児に関する悩みについては、9割超(95.0%)の父親が「ある」と回答しました。
悩みを感じたことが「よくある」「時々ある」と回答した父親212名に具体的な場面を尋ねたところ、最多は「夫婦関係がうまくいかないとき」(59.0%)でした。
次いで、「子どもが言うことを聞かないとき」(52.8%)、「子どもの人間関係やメンタル面が心配なとき」(39.6%)、「子どもの気持ちがよく理解できないとき」(35.8%)が続き、子どもとの関係性や向き合い方に悩む父親の姿が浮かび上がりました。
また、「仕事と育児の両立にプレッシャーを感じるとき」(31.1%)、「家事・育児分担にストレスを感じるとき」(31.1%)といった、生活や働き方に関連する悩みも3割超にのぼっています。
一方で、「相談できる相手がいないとき」(13.2%)と回答した父親も一定数存在し、
悩みを抱えながらも十分に吐き出せない状況がうかがえます。
これらの結果から、育児に前向きな父親であっても、夫婦関係・子どもとの関係・仕事との両立といった複数の課題が重なり合い、日常的に悩みを抱え続けている実態が明らかになりました。
6)相談相手1位「妻(パートナー)」2位「職場の同僚・上司」3位「両親(実母・実父)」
育児をする上での相談相手の最多は「妻(パートナー)」で84.8%でした。次いで、「職場の同僚・上司」(33.6%)、「両親(実母・実父)」(29.1%)が続き、父親の育児に関する相談先は、家庭内や日常的に接点のある身近な関係に集中している実態が明らかになりました。
一方で、「相談する相手はいない」と回答した父親も約1割(9.4%)存在しており、一定数の父親が悩みや不安を誰にも打ち明けられない状況に置かれていることが分かりました。
7)育児を通して父親が感じていること・社会に伝えたいこと(自由回答)
自由回答では、育児を通じた自己成長の実感や、仕事や人間関係への影響、社会的理解を求める声などが寄せられました。
<自由回答に寄せられた声> ※( )内は回答者の年代/子どもの性別・学年
・「職場でメンバーと良好なコミュニケーションを築くことと育児は似ていると思う」(30代男性/年中(女子), 年長(男子))
・「育児を通して、自分自身が成長している事を感じる。そして、両親への感謝。」(40代男性/小2(女子))
・「男性の育児がどんなに過酷か社会的に知ってもらいたい。」(50代男性/年少(女子), 小3(男子))
・「子育てをするまで自分がこんなに他者に対して「怒る」人間だと知らなかった。子供に対して必要以上に感情的に反応してしまうのは、できると期待しすぎた裏返しなのか、自分でも不可解なほど。」(40代男性/小1(男子))
・「育児休業の取得等父親の育児へ関与が以前より求められるなか、仕事に追われて育児を妻に任せきりになっている身としては、より父親が育児に参加しやすい社会になると良いと思います。」(30代男性/年少未満(女子))
・「自分が子供の頃と比較して保護者間の繋がりが全くないなと痛感しています。子の仲良い友達の親御さんがどんな方か、近所付き合いもないため分からない。学校での活動や情報も保護者コミュニティが希薄なため、PTA運営部に所属したが、それでも中々分からないことが多い。」(40代男性/小3(男子), 小6(男子))
・「私にとっては職場がもっとも大きな社会的集まりですが、その中では独身や子どものいないミドルエイジが多く、少子化を感じています。私自身、子どもができるまでは子どものいる生活がまったく想像できませんでしたので、子ども中心になっている私の生活が彼らには理解されないだろうと想像しています。この、子どものいない人たちといる人たちとの間にある壁が少しでも取り除かれ、社会全体で子どもを育てる状況が少しでも実現されればと感じています。」(40代男性/年長(男子), 小3(女子))
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■考察(花まる教育研究所 所長 高濱 正伸)
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今回の調査から、父親の育児参加は「やらされるもの」から、自ら関わり、学び、成長を実感する営みへと大きく変化しつつあることが明らかになりました。9割を超える父親が、育児を通じて「自分自身が成長した」と感じている点は、これまでの子育て観を転換する重要な兆しだと受け止めています。
一方で、前向きに育児に関わる父親ほど、悩みや不安を一人で抱え込みやすいという実態も浮かび上がりました。夫婦関係、子どもとの向き合い方、仕事との両立といった複数の課題が重なり合う中で、3人に1人が孤独を感じている現状は、個人の努力だけでは解決できない、社会構造の問題だと考えています。
特に、相談相手が妻(パートナー)に集中している点からは、父親が家庭の外で安心して悩みを共有し、立ち止まれる場が極めて少ないことがうかがえます。育児は本来、試行錯誤や葛藤を伴う営みです。人はそうした過程を乗り越える中で成長していく存在であり、今回の調査で見えた父親の孤独や悩みも、その過程を支え合う関係性や環境が十分に整っていないことの表れだと感じています。だからこそ、弱さや迷いを語り合える関係性や環境を、社会としてどう整えていくのかが問われています。
花まる教育研究所では、こうした現場の声とデータをもとに、家庭や教育、社会のあり方を見つめ直し、次の時代に必要な子育て・教育の土台づくりに貢献していきたいと考えています。
なお、本調査結果の発表にあたり、花まる教育研究所 所長の高濱正伸が登壇し、調査の背景や結果の読み解き、今後の研究方針について解説する記者向け説明会を開催しました。
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■調査概要
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調査対象:子どもをもつ30代〜60代以上の父親(※)
調査実施日:2025年11月16日〜 2025年12月14日
有効回答数:223名
※以下の講演会参加者へアンケート調査を実施
「父親だからできること ケーススタディ編」(2025年11月16日(日)/東京開催)
https://www.hanamarugroup.jp/hanamaru/news/2025/07/28440/
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■花まる教育研究所について
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URL: https://www.hanamarugroup.jp/edu-lab/
花まる教育研究所は、花まるグループが30年以上にわたり培ってきた教育実践の知見をもとに、教育・子育てを取り巻く社会課題を調査・研究し、発信していくことを目的として設立されました。現場の実態に根ざした情報発信を通じて、これからの教育や子育てのヒントを提示していきます。
所長には花まる学習会代表の高濱 正伸、研究員には数理思考教育の第一人者であり、栄光学園中学校・高等学校で20年以上にわたり思考力教育を実践してきた井本 陽久氏や、精神科医・医学博士である蟹江 絢子氏などを迎えました。
本調査はその第1弾の取り組みです。今後は地域差にも着目した調査を継続的に実施し、近日中には大阪を中心とした関西圏在住の父親を対象とした調査結果の発表や、母親に関する調査実施を予定しています。
<所長 高濱 正伸 プロフィール>
1959年熊本県人吉市生まれ。県立熊本高校卒業後、東京大学へ入学。東京大学農学部卒、同大学院農学系研究科修士課程修了。1993年「花まる学習会」を設立、会員数は23年目で20,000人を超す。
花まる学習会代表、NPO法人子育て応援隊むぎぐみ理事長。算数オリンピック作問委員。
武蔵野美術大学客員教授。環太平洋大学(IPU)客員教授。日本棋院顧問。ニュース共有サービス「NewsPicks」のプロピッカー。
・花まる教育研究所 主な研究員のプロフィール
<研究員 井本 陽久>
私立栄光学園中学校・高等学校を卒業後、東京大学工学部に進学。卒業後は母校である栄光学園の数学教師となり、20年以上にわたり思考力を重視したアクティブラーニング型授業を実践し、最難関大学合格者のみならず、数学オリンピック上位入賞者を多数輩出。
長年にわたり、生徒と共に児童養護施設での学習ボランティアや、フィリピン・セブ島での公立小学校支援活動にも取り組み、教育の原点である“ともに学ぶ喜び”を体現してきた。
2016年に合同会社いもいもを設立。小中高生を対象に「いもいも思考力教室」「数理思考力教室」「森の教室」など、数学の枠にとらわれない思考力教育を展開。
2019年より非常勤講師として学校現場を離れ、私塾での教育活動に軸足を置く。
<研究員 蟹江 絢子>
精神科医・医学博士。筑波大学医学専門学群医学類卒業、東京医科歯科大学大学院 医歯学総合研究科博士過程修了。国立の医療機関で、精神科臨床や認知行動療法の研究をおこなう。現在は、大学病院で児童精神科医、国立の医療機関で研究をしつつ、VRやアプリなどのデジタルを活用した社会的支援プログラムの社会実装や精神医学や心理学の啓蒙活動をおこなっている。
参考)2025年8月29日 イベントレポート:
「9月1日問題」を前に子どもの心をどう守る?花まるグループ代表と精神科医が語る親子のメンタルヘルス
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000063.000012991.html
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◼︎株式会社こうゆう会社概要・ 事業一覧
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思考力・非認知能力・感性を育てる『花まる学習会』と、『幸せな受験』『自学ができる子』に育てることを目指す『スクールFC』の運営を中心に、1993 年から 30 年以上に亘り学習塾を展開しております。現在では、首都圏を中心にグループ全体で約 450 教室を展開しており、2024年よりキャス・キャピタル株式会社が株主に参画し、さらなる全国展開を目指し経営の強化を進めています。
◆会社概要
会社名:株式会社こうゆう(花まるグループ)
代表者:高濱 正伸
所在地:埼玉県さいたま市浦和区常盤9-19-10
設立日:1993年2月2日
事業内容:学習塾「花まる学習会」「スクールFC」の運営等
公式サイト:https://www.hanamarugroup.jp/
◆関連事業
・学習塾「花まる学習会」|思考力・非認知能力・感性を育てる
https://www.hanamarugroup.jp/hanamaru/
・野外体験|サマースクール・雪国スクール・親子企画など
https://hanamaruyagai.jp/
・スクールFC|「幸せな受験」を実現する進学塾
https://www.schoolfc.jp
・スクールFC シグマTECHコース|オンラインと対面のハイブリッド型で受験合格はスクールFCの中でNo.1実績
https://sigmatech.schoolfc.jp/
・フリースクール事業|「花まるエレメンタリースクール」
https://hanamaru-eschool.jp/
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【本件に関するお問い合わせ先】
株式会社こうゆう(花まるグループ) 広報
Email:pr@shipood.com
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