科学と日常をつなぐ「食べられるアート」| 岐阜大学 動物保全繁殖学研究室とコラボ、ネコ科動物とその糞をモチーフにした12種を発表
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生物多様性をテーマに、1,000種以上の生きものをクッキーアートで表現してきたクリマロコレクション(本社:三重県、代表:栗田こずえ、以下クリマロ)は、岐阜大学 応用生物科学部 動物保全繁殖学研究室(代表:楠田哲士教授)とコラボレーションし、ネコ科動物とその糞をモチーフにしたクッキーアートシリーズ(全12種)を制作しました。
本作は、2025年10月18日・19日に井の頭自然文化園(東京都武蔵野市)で開催される「ヤマネコ祭2025~島にすむ生きものたち」にて初披露します。
また、11月10日からの「トイレweek(旧うんちweek)」に合わせて、11月12日より店頭でも展開します。
■背景①:動物園と研究者の協働で、命をつなぐ
岐阜大学 動物保全繁殖学研究室では、動物の糞に含まれるホルモン代謝物を分析し、動物に負担をかけずに繁殖に向けた解析を行う研究を、全国の動物園と連携して進めています。
糞からホルモンの変化を読み取ることで、採血と比べてストレスを与えることなく、発情期や排卵のタイミングを把握。繁殖の機会が限られる希少動物たちの命を未来につなぐ技術として注目されています。
こうした取り組みを支えるため、2017年には岐阜大学を中心に「動物園水族館繁殖研究アライアンス(ZARAS)」が設立されました。動物園・水族館や大学・研究機関などがネットワークを組み、“研究室のデータ”が“現場のいのち”へ生かされる体制がつくられつつあります。
■背景②:なぜネコ科なのか
ネコ科動物は人気が高い一方、絶滅危惧種が多く、繁殖管理が難しいグループです。同研究室では、トラ・ヒョウ・ツシマヤマネコなどの繁殖生理の解明に注力し、繁殖成功率の向上に寄与しています。
なかでもツシマヤマネコは、長崎県の対馬にわずかしか生息していない日本固有の野生ネコ。繁殖できる季節が決まっていて、一度の繁殖機会が命をつなぐ鍵となります。同研究室は、動物園や環境省と連携し、糞を活用した繁殖支援を実践。
例えば、近年では名古屋市東山動植物園での2021・2023・2024年の赤ちゃん誕生に生かされました。 科学と現場の協働によって、命のバトンがつながれています。
■クッキーでひらく科学への入り口
クリマロは生物多様性への関心を高めるため、専門家と協力しながら、多様な生きものを「クッキーアート」で表現してきました。身近なお菓子を入り口に、知られざる生きものの存在や生態、そしてそれを支える科学の取り組みへの興味を広げています。
今回のコラボでは、「糞を通じて命をつなぐ研究」をテーマに、ネコ科動物12種とその糞をモチーフにした作品を制作。動物保全繁殖学研究室の学生らが制作したトレーディングカードも併せて展開します。
クッキーアートをきっかけに、動物園で出会う生きものへの見方が深まり、研究と動物園の連携が支える“命の現場”に関心が広がることを目指します。
■「ネコ科とその糞」シリーズ(全12種)
種類:アムールヒョウ|ライオン|ユキヒョウ|アムールトラ|スマトラトラ|ウンピョウ|カラカル|チーター|アムールヤマネコ|ツシマヤマネコ|スナドリネコ|マヌルネコ
価格:クッキーアート 各600円(税込)~|糞+トレーディングカード 各550円(税込)
期間:11月12日(水)〜
場所:店頭・公式HP(一部ネット販売除く)
制作:いきものクッキーアートクリエイター「shina.」
監修:岐阜大学応用生物科学部 動物保全繁殖学研究室 楠田哲士教授
こだわり:
糞から推測できる情報(食べた草の繊維や毛など)を表現
目や耳の位置|スマトラトラとアムールトラの模様の違い
チーターの躍動感|水中の魚を獲るスナドリネコ などなど
監修に基づきデザインを修正(左:修正前/右:修正後)
■イベント情報:ヤマネコ祭2025 ~島にすむ生きものたち~
「ネコ科とその糞」シリーズ全12種を展開します。
日時:2025年10月18日(土)・19日(日)
会場:井の頭自然文化園(東京都武蔵野市御殿山1丁目17-6)
詳細:https://www.tokyo-zoo.net/topic/topics_detail?kind=event&inst=&link_num=29318
■今後の展開
岐阜大学 動物保全繁殖学研究室との次なるコラボとして、2026年夏に「ライチョウとその糞」シリーズを制作予定。
今後もクッキーアートやワークショップを通じ、子どもから大人までが楽しみながら学べる”体験型・共創型の科学教育” の拠点化を進めます。
■楠田 哲士
国立大学法人東海国立大学機構岐阜大学応用生物科学部/教授
岐阜大学動物園生物学研究センター/センター長
動物園や日本動物園水族館協会との共同研究を通じ、糞中ホルモン分析による繁殖支援で絶滅危惧種の生息域外保全を推進。
■株式会社クリマロ
失われつつある生物多様性に関心を持ってもらうことを目指して、生きものの魅力を「クッキー」という形で表現する活動を続けています。代表・栗田こずえは、幼少期に田んぼや森で出会った多様な生きものとの原体験をもとに、2016年よりクッキーアートを開始。時には専門家の監修のもと、これまで1,000種を超えるいきものクッキーを制作してきました。
住所:三重県桑名市北鍋屋町84-1|代表者:栗田こずえ|設立:2016年|電話:0594-41-5837|HP:http://cookie-kurimaro.com
■本件に関するお問い合わせ
窓口:福田(PR担当) TEL:080-5984-7800 mail:support@on-co.co
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