【開催レポート】_サトヤマカイギ奉納祭2025

【サトヤマカイギ開催レポート@白山白峰地域】
白峰地域及び白山を舞台に3泊4日で実施する第3回白山サトヤマカイギ奉納祭開催
〜能楽・弓取式の鑑賞や白山登山・ご来光参拝等、自然崇拝・山岳信仰文化を体感〜
経済・環境・社会が調和した地域社会を実現するための活動を行う、一般社団法人サトヤマカイギ(本部:石川県白山市、代表理事:高志保博孝、URL(http://satoyamakaigi.com/ )、以下「当団体」)は、8月16日から19日までの4日間、石川県白山市白峰地域及び白山の標高2400mにある白山室堂を舞台に、古来から続く自然崇拝・山岳信仰の文化を体感し、自然と繋がる大切さを再認識するイベント「第3回白山サトヤマカイギ奉納祭」を3泊4日で開催しました。
当団体はこれまで持続的な地域のあり方を追求することを目的に、多様なバックグラウンドを持つ参加者同士が、ビジネスアイデアの創出等を行うアイデアソンをはじめとした会議やイベント「サトヤマカイギ」を日本各地で開催してきました。このイベントは、地域の若者や事業者などが連携しやすくなる雰囲気づくりを行うと同時に、地域独自の文化や自然の魅力を掘り起こし新たな価値を創造すること企図したもので、参加者達が自発的に個性的で魅力的な地域づくりを行うことを目指しております。そして、このような活動を次世代に繋いでいくことで、持続的な地域社会・日本社会の実現に向けて取り組んでおります。
白峰地域および白山は、人々が古来より自然崇拝・山岳信仰の考えに基づき、自然の循環を大切にし山の恵みに感謝しながら生活する事で、経済・環境・社会の調和を図りつないできました。
2023年5月24日には、白山を含む手取川地域をエリアとする白山手取川ジオパークが国連教育科学文化機関(ユネスコ)から世界ジオパークに認定されています。
今回のイベントは、山岳信仰と深いつながりを持つ白山市の白峰地域を主な舞台とし、能楽や弓取式など日本の伝統文化の鑑賞に加え、白山登山やご来光参拝を通じて、古来より続く自然崇拝・山岳信仰の文化を体感できる内容です。参加者が、自然と繋がることの大切さを再認識できる機会を創出します。
~一日目~
■白山比咩神社参拝
白山サトヤマカイギ奉納祭2025のオープニングイベントとして、白山信仰の歴史の深い白山比咩神社に参拝しました。白山比咩神社では、権禰宜(ごねんぎ)から白山信仰の歴史について説明があり、その後参加者約90名が白山登山への安全祈願を行いました。
■オリエンテーション
金沢工業大学白山麓キャンパスにて、白峰地域出身の学生から白峰の伝統文化や暮らしと本イベントとの繋がりなどを伝えたのち、当社代表の高志保が、本奉納祭のプログラムの概要説明を通して、山岳信仰に通ずる日本人の精神文化を見直すなかで、これからの時代に求められる思考のあり方について説明を行いました。また、メインプログラム以外の取り組みについて、各代表が取り組み内容の説明を行いました。
~二日目~
■白峰でのシンポジウム
白峰地域の林西寺にて、前半は石川県山林協会の坂口氏、株式会社白峰産業の尾田専務、株式会社未常識の三谷氏が登壇し、白峰地域の主要産業でもある林業にまつわるシンポジウムを行いました。後半は慶應義塾大学の荒谷大輔教授、金沢工業大学の宮下智裕教授と弊社代表理事の高志保ら総勢5名で、古来、日本人が自然の中で暮らしていた時に持っていた信仰心や自然に対する考え方等について触れながら、現代の暮らしおいて、どのような考え方の転換が必要なのか、トークセッションを行いました。
■能楽「羽衣」
小松市の木場潟西園地の特設舞台にて、観世流能楽師の松木千俊氏が能楽「羽衣」を披露しました。
能楽の舞台には松の絵が描かれた板があり、神仏の依代として松に対し演目を行うことが従来の形式ですが、今回は霊峰白山である神仏の依代を舞台の正面として、白山の方向に向かって舞い奉納する意図のもと、観客に背を向けた形式で演目を行いました。
~三日目~
■室堂での三霊山シンポジウム
早朝から別当出合を出発し各グループに分かれて室堂ビジターセンターを目指し登山をしました。
室堂ビジターセンターの屋外に特設会場を作り、富士山や東北を拠点とする修験者の方々と、弊社代表理事の高志保が三霊山の意味や山岳信仰から繋がる日本の精神文化のあり方をトークセッション形式で議論しました。
~四日目~
■献歌「君が代」
霊峰白山の頂上にて、日の出とともにオペラ歌手のあすみ和希さんによる君が代を拝聴しました。
■日本相撲協会の講演・Youtube Live
日本相撲協会社会貢献部の三保ヶ関親方と山響部屋小野川親方、阿武松部屋不知火親方、当社代表理事の高志保、奉納祭事務局の山中とで、相撲が神事であるということについての質問から、普段の稽古の行い方まで、幅広いテーマでトークセッションを行いました。
■弓取式
本奉納祭を締めくくる最後のプログラムとして、白峰地域の八坂神社にて、日本相撲協会の力士による弓取式を行いました。今年度は弓取式の前に、観世流能楽師の松木千俊氏、松木崇俊氏による能楽「弓八幡」の謡いを八坂神社の拝殿に向かって行いました。
~余白展の開催~
石川県白山市白峰の地域住民の協力のもと、奉納祭開催期間中の8月16日から19日まで、余白展を開催しました。余白展では、寺などの白峰の歴史を体感できる建造物で、若い世代のアーティスト達が制作したアート作品が展示される他、北陸地域の軽音楽部の高校生による合同演奏会が行われました。奉納祭参加者は、白山から下山後に、アート作品を鑑賞しました。
■白山サトヤマカイギ奉納祭2025を終えて
白山サトヤマカイギ奉納祭2025を通して、日本の精神文化である山岳信仰の精神を伝播し、次世代に繋いでいくことで、持続的な地域社会・日本社会の実現に向けて取り組んでおります。
サトヤマカイギは単発の事業ではなく、各地域で(石川県白山市白峰地域、静岡県伊東市、静岡県焼津市、福島県磐梯町、長野県飯綱町、北海道札幌市等)で継続的に行っています。
■一般社団法人サトヤマカイギについて
「ツナグ」をコンセプトに持続的な地域のあり方を追求し、その実現に向けて活動しております。地域の若者や事業者を「ツナギ」、地域内連携をサポートすると同時に、地域経済だけでなく、地域独自の文化や自然のリソースを掘り起こし新たな価値の創造を図る事で、個性的で魅力的な地域づくりを目指しています。そして、このような活動を次世代に「ツナグ」ことで、持続的な地域社会・日本社会の実現に向けて取り組んでおります。我々が最も大事にしている事は、「ツナグ」ための連携の意識です。元々、日本人が得意としていたお互いを尊敬しあう精神「和をもって尊し」そのものです。再度、その精神を見直すことで強い絆を生み、渦を起こすきっかけを創出します。
■本件についてのお問い合わせ先
【一般社団法人サトヤマカイギ】
広報担当 嵯峨野 (事務局:スマートホテルソリューションズ)
TEL:045-577-0499 MAIL:info@satoyamakaigi.com





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