インドネシア・ジャカルタで小学生123名に実施したスポーツテストの結果を現地の学校に報告。〜日本とインドネシアの子どもの体力の差を可視化し、スポーツ教育に取り組む〜
発達に課題のあるお子さまを対象とした運動特化型児童発達支援施設「Lii sports studio」を運営する株式会社リィ(愛知県名古屋市、以下「当社」)は、1月にインドネシア・ジャカルタでスポーツテストを実施した2校の小学校に結果の共有と感謝状のお渡しを行いました。
【スポーツテスト実施概要】
・実施内容:日本の新体力テスト種目であるシャトルラン、50m走、上体起こし、反復横跳びをインドネシアの小学5年生を対象に実施
・参加者数:合計123名
SD Negeri Pinang Ranti 01 Pagi校:93名、SD Negeri Pinang Ranti 07 Pagi校:30名
・目的:インドネシアでの運動機会創造に繋げるための子どもたちの体力の実態を把握する
【実施背景】
近年、インドネシアでは運動不足に伴う生活習慣病の増加が課題となっています。2055年まで生産年齢人口が増え続けると言われているにもかかわらず、スポーツ教育の確立が途上であり、国民全体で運動をする機会は限られています。このような状況を受け、私たちはインドネシアにおける運動人口の増加とスポーツ教育の普及を目指し、スポーツテストを開催しました。
【実施して見えたこと:インドネシアの子どもの体力課題が明らかに】
今回のスポーツテストでは、インドネシアの子どもたちの体力の実態が明らかになりました。特にシャトルランの結果は、日本の小学5年生の平均値(男子61回、女子47回)に対し、インドネシアの小学5年生の平均は男子29回、女子18回と、顕著な差が見られました。
<小学5年生のシャトルラン結果 比較>
・日本平均:男子61回、女子47回
・インドネシア平均:男子29回、女子18回
また、文部科学省が定める「幼児期に身につけたい36の基本動作」を獲得できていない子どもが多いことが判明しました。基本動作が身についていないことで、真っ直ぐに走ることが難しい子どもも複数確認しています。これは、体育の授業が週に1回程度しか実施されていないことや、屋外で運動できる環境が限られていることが影響していると考えられます。
参考:インドネシア中央統計局(BPS)、「Statistik Sosial Budaya2021(社会文化に関する統計2021)」を元にした、インドネシア総合研究所「インドネシア人の運動の習慣」
【SD Negeri Pinang Ranti 01、07 Pagi校 先生からのコメント】
今回のスポーツテストは日本とインドネシアの体力の差を知る良い機会となり、開催していただいたことに感謝します。私たちも運動の重要性を感じているため、今後もスポーツテストを実施する際はお声がけください。学校をあげて協力させていただきます。
【今後の展望】
インドネシアでのスポーツ教育に取り組むため、今後も定期的にスポーツテストを実施する予定です。インドネシアの小学校で体育の授業が週に2回以上実施され、子どもたちの運動意識や運動習慣の向上と定着を目標としています。また、日本と同様にスポーツテストが実施される教育基盤を作ることも目標に掲げています。運動習慣のある子どもたちを増やすことが運動習慣のある大人を増やすことに繋がると考えており、運動機会を提供することで心も体も健康な人を増やします。
【会社概要】
株式会社リィ(Lii Inc.)愛知県名古屋市昭和区御器所通3丁目8‐1御器所セントラルビル3A
代表取締役社長 廣瀬あゆみ
武庫川女子大学健康スポーツ科学部卒。2018年に株式会社リィを設立し、運動特化型児童発達支援施設「Lii sports studio」を中心に全国に21店舗展開中。世界80億人に運動機会を創造するため、国内だけでなく海外事業も視野に入れている。第24回JVA地域貢献特別賞を受賞。会社HP:https://liistyle.com/
【本件に関するお問い合わせ先】
担当:小幡 TEL:090-9624-4431 MAIL:lii_pr@liistyle.co.jp