【サトヤマカイギ開催レポート@白山市白峰地域】 白峰地域及び白山を舞台に3泊4日で実施する白山サトヤマカイギ奉納祭2024を開催 白山標高2,400mで行う三霊山シンポジウムや能楽、弓取式等コンテンツを観覧
経済・環境・社会が調和した地域社会の実現のための活動をする一般社団法人サトヤマカイギは、8月17日から20日までの4日間、石川県白山市白峰地域及び白山の標高2400mにある白山室堂ビジターセンターを舞台に、古来から続く自然崇拝・山岳信仰の文化を体感し、自然と繋がる大切さを再認識するイベント「白山サトヤマカイギ奉納祭2024」を3泊4日で開催しました。
サトヤマカイギはこれまで持続的な地域のあり方を追求することを目的に、多様なバックグラウンドを持つ参加者同士がビジネスアイデアの創出等を行う会議、アイデアソンをはじめとしたイベントを日本各地で開催してきました。このイベントでは、地域の若者や事業者などが連携しやすくなる雰囲気づくりを行うと同時に、地域独自の文化や自然の魅力を掘り起こし新たな価値の創造を企図する事で、参加者達が自発的に個性的で魅力的な地域づくりを行うことを目指しております。そして、このような活動を次世代に繋いでいくことで、持続的な地域社会・日本社会の実現に向けて取り組んでおります。
この奉納祭の取り組みは2023年度の開催に続き、今年で2度目の開催になります。本イベントは過度な競争社会で忘れがちな、精神面での豊かさを体験することをテーマにプログラムを組みました。古代より人と深いかかわりを持ち、信仰の対象として崇拝された霊峰白山を舞台に、私たちが持つ感覚・感性に目を向けるための「余白」を、霊峰白山の自然・積み重なった歴史とともに体感することができます。
~一日目~
■白山比咩神社参拝
白山サトヤマカイギ奉納祭2024の一日目のオープニングでは、白山信仰の歴史の深い白山比咩神社に参拝しました。白山比咩神社では、白山信仰の歴史を権禰宜の方からお話いただいた後に、参加者約60名が白山登山への安全祈願を行いました。
■オリエンテーション
金沢工業大学白山麓キャンパスにて、当社代表の高志保が、本奉納祭のプログラムの概要説明を通して、山岳信仰に通ずる日本人の精神文化を見直すなかで、これからの時代に求められる思考のあり方について説明を行いました。また、メインプログラム以外の取り組みについて、各代表が取り組み内容の説明を行いました。
~二日目~
■白峰でのシンポジウム
白峰地域の林西寺にて、慶應義塾大学の荒谷大輔教授に「贈与経済」をテーマに講演いただきました。講演後には、金沢工業大学の宮下智裕教授と弊社代表理事の高志保が加わり、トークセッションを行いました。
■能楽「岩船」
白山市の西山のクロスカントリーセンター跡地の特設舞台にて、観世流能楽師の松木千俊様が能楽「岩船」を披露しました。
能楽の舞台には松の絵が描かれた板があり、神仏の依代として松に対し演目を行うことが従来の形式ですが、今回は霊峰白山である神仏の依代を舞台の正面として、白山の方向に向かって舞い奉納する意図のもと、観客に背を向けた形式で演目を行いました。
~三日目~
■室堂での三霊山シンポジウム
早朝から別当出合を出発し各グループ毎に分かれて室堂ビジターセンターを目指し登山をしました。
室堂ビジターセンターの屋外に特設会場を作り、富士山の修験者の方と東北を拠点とするYoutuber クインラン様と弊社代表理事の高志保が三霊山の意味や山岳信仰から繋がる日本の精神文化のあり方をトークセッション形式で議論しました。
~四日目~
■献歌「君が代」
霊峰白山の頂上にて、日の出とともにオペラ歌手のあすみ和希さんによる君が代を拝聴しました。
■日本相撲協会の講演・Youtube Live
日本相撲協会社会貢献部の三保ヶ関親方と相撲博物館学芸員の土屋喜敬様と当社代表理事の高志保とで日本の精神文化に通ずる神事ごとである「土俵祭りと神送り」をテーマにトークセッションを行いました。
■弓取式
本奉納祭を締めくくる最後のプログラムとして白峰地域の八坂神社にて、日本相撲協会の力士による弓取式を行いました。今年度は弓取式の前に、観世流能楽師の松木千俊様、松木崇俊様による能楽「弓八幡」の謡いを八坂神社の拝殿に向かって行いました。
■余白展
霊峰白山から下山後に、白峰地域にて白山サトヤマカイギ奉納祭と同時開催している「余白展」でのアート作品の鑑賞をしました。
8月17日から20日まで開催していた余白展では、石川県白山市白峰の地域住民の協力のもと、寺などの白峰の歴史を体感できる建造物で、若い世代のアーティスト達が制作したアート作品が展示される他、北陸地域の軽音楽部の高校生による合同演奏会が行われました。
■白山サトヤマカイギ奉納祭2024を終えて
白山サトヤマカイギ奉納祭2024を通して、日本の精神文化である山岳信仰の精神を伝播し、次世代に繋いでいくことで、持続的な地域社会・日本社会の実現に向けて取り組んでおります。
サトヤマカイギは単発の事業ではなく、各地域で(石川県白山市白峰地域、静岡県伊東市、静岡県焼津市、福島県磐梯町、長野県飯綱町、北海道札幌市等)で若者と共に地域を元気にする活動を継続的に行っています。
[当社代表理事プロフィール]
一般社団法人サトヤマカイギ 代表理事 高志保 博孝
大阪大学大学院修了後、リーマン・ブラザーズに入社し、金利デリバティブトレーダーに従事。その後、外資系証券会社を経て、2018年に㈱スマートホテルソリューションズを設立し、代表取締役に就任。現在、ホテルの非接触システムの販売および開発を行うと同時に、DXやAI化の先にある地域経済の持続性や、豊かさを追求した地方創生事業にも注力する。
[会社概要]
会社名:一般社団法人サトヤマカイギ http://satoyamakaigi.com/
本社:〒920-2501石川県白山市白峰ロ131
営業所:〒222-0033 神奈川県横浜市港北区新横浜2丁目17−19ARビルディング4F
代表者:代表理事 高志保 博孝
事業内容:地域連携のサポート、若者の地域創生やデジタル活動の支援、ミートアップやワークショップの開催
本件に関するお問い合わせ先
一般社団法人サトヤマカイギ 広報担当 宮内(事務局:スマートホテルソリューションズ)
TEL:045(577)0499 MAIL:info@satoyamakaigi.com