生物多様性を表現するいきものクッキーに 絶滅危惧種の渡り鳥「コアジサシ」が新登場 ~砂利地で子育てする鳥たちも~
約1,000種のクッキーで生物多様性を表現する、いきものクッキー専門店クリマロコレクション(本社:三重県、代表:栗田こずえ、以下クリマロ)は、藤前干潟にある名古屋市野鳥観察館とコラボして、4月頃から日本に渡って来る絶滅危惧種「コアジサシ」のクッキーを製作。6月4日(火)より販売します。
また同時に、コアジサシの保全を進める「藤前干潟」(名古屋市港区)にて取得できる、限定NFTの配布も行います。クッキーを通して、コアジサシの生態や環境を知るきっかけを創出します。
▪️巣立ち率10%未満。絶滅危惧種の渡り鳥「コアジサシ」
絶滅危惧種に指定されているカモメ科のコアジサシ。毎年4月後半~5月にかけて日本に渡り、6・7月に日本で子育てを行います。
本来、干潟や河川敷の砂利地などで子育てを行いますが、適した自然環境は減り、人工的な造成地や駐車場で営巣をするケースが増えています。
また視界を遮るものがない更地を好む生態から、カラスやネコによる捕食の影響も受けやすく、ヒナの巣立ち率は10%未満と低くなっています(※)
※参照:平成26年3月 環境省自然環境局野生生物課「コアジサシ繁殖地の保全・配慮指針(案) 」
▪️毎年コアジサシが訪れる藤前干潟
年間約120種以上の野鳥が訪れる日本有数の渡り鳥の中継地「藤前干潟」でも、毎春コアジサシが飛来しますが、周辺に適した営巣地がなくなり、飛来数が減少。コアジサシの保全は、重要な課題となっており、周辺の営巣地の保全や、コアジサシの普及についての話し合いなどが行われています。
また日本全体でみると、近年の埋め立てや汚染などにより、生物多様性の維持を担う干潟自体が減少へ。環境省によると日本の干潟は1945年からのおよそ50年で約40%が消失。藤前干潟に関しても、2002年に国際的にも守られるべき湿地としてラムサール条約に登録され、行政やNPO等が協力して様々な保全活動が行われています。
▪️コアジサシを観測
これまでも専門家と連携しつつ、生きものの魅力を捉えた約1,000種のクッキーを創作してきたクリマロ。
昨年コアジサシ飛来時に藤前干潟を訪れ、名古屋市野鳥観察館主催のコアジサシのデコイ(実物大の模型)作りに参加しました。
▪️砂利での営巣に着目!現地で生態をクッキー型へ
今年もコアジサシの飛来情報を受け、現地へ訪問。
「名古屋市野鳥観察館」と「NPO法人藤前干潟を守る会」の協力を得て、干潟や渡り鳥の保全への取組みに重点を置いた上で、コアジサシの生態や環境についてヒアリングを実施。専門家の知識をもとに、その場でクッキー型の製作を実施。コアジサシはじめ、砂利地に営巣する鳥をクッキーにしました。
絶滅の危機に瀕する渡り鳥や、干潟にしか住めない生きものの存在、またそれらを守ろうと国際的に進む命を繋ぐ取り組みなど、私たち人間の身近に起きている環境問題について知るきっかけを創出します。
▪️砂利地に営巣する鳥クッキーについて
子育てセット(卵と砂利付き)4種:コアジサシ|シロチドリ(オス)|シロチドリ(メス)|コチドリ
価格:1セット900円(税込)
期間:6月4日(火)~
販売場所:店頭・名古屋市野鳥観察館
ポイント:
①平らな砂利地に巣作りをする特徴的な生態
②座ると丸いシルエットになりがちな鳥が多い中、座ってもシャープ&尾羽が長く上がる様子(コアジサシ)
③額の模様で仲間を見分ける生態から、白いワンポイントを表現(コアジサシ)
④砂利のなかに卵(コアジサシ)
▪️現地を訪れるきっかけとして限定NFT(SBT)配布
6月4日より、「藤前干潟」にて取得可能な限定NFTの配布を行います。今後コラボした生きもの関連施設とは、NFT配布の連携を行い、現地へ足を運ぶきっかけをつくります。
場所:名古屋市野鳥観察館
価格:無料
方法:QRコードを読み込んでください ※NFTウォレットが必要となります
▪️今後の展開
夏休みに向けて、プランクトンや淡水生物の研究者、生きものの魅力に触れられる施設とのコラボなど、生きものの魅力をクッキーで表現するなかで培ってきた知識や関係性を活かし、参加型の企画も開催予定です。
今後も「生きものを愛する人たち」のハブとして、生物多様性の大切さを知り、行動へのきっかけとなることを目指します
▪️名古屋市野鳥観察館
所在地:愛知県名古屋市港区野跡4-11-2
電話: 052-381-0160
公式HP:http://www.inae-bird-watching-place.org/
▪️NPO法人藤前干潟を守る会
所在地:愛知県名古屋市名東区大針3-15
電話: 080-5157-2002
公式HP:https://fujimae.org/
▪️藤前干潟
所在地:愛知県名古屋市港区野跡4-11-2
管轄:環境省 名古屋自然保護官事務所
電話:052-389-2877
公式HP:https://chubu.env.go.jp/wildlife/fujimae/index.html
▪️株式会社クリマロ
住所:三重県桑名市北鍋屋町84-1
代表:栗田こずえ
設立:2016年
電話:0594-41-5837
公式HP:http://cookie-kurimaro.com
クッキークイズ:https://www.instagram.com/ikimono_question/
▪️代表:栗田こずえの想い
幼少期から生きものが好きで、様々な生きものに囲まれて育ってきました。
憧れは動物が沢山いるムツゴロウ王国。大学で環境問題を学んだ後、科学館で働き、2016年から生きものの魅力を捉えてクッキーで表現するクリエイターとして活動。
現在は生きもの好きのメンバーで「いきものクッキー王国」を創造中。型からつくるオリジナルクッキーは約1,000種。生きものたちを可愛く表現することに妥協なし。生きものを愛する気持ちを育て、世界が優しくなるクッキーを目指しています。
▪️本件に関するお問い合わせ
窓口:西本
TEL☎:080-5984-7800
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