さかさま不動産で進んだ東京・南麻布の元畳工場・カフェギャラリー『muun』が7月30日オープン~大家との関係性を培き持続可能な場を実現~
さかさま不動産や丘漁師組合などを展開する株式会社On-Co(本社:三重県桑名市、以下On-Co)は、コミュニティ構築支援とポップアップ企画に特化したクリエイティブカンパニー株式会社qutori(本社:東京都渋谷区、以下:qutori)と共に、「さかさま不動産」でマッチングした東京都港区南麻布の物件にて、カフェギャラリー「muun(ミューン)」を立ち上げます。 つきましては、7月9日にオープニングパーティ(招待制)を開催します。 地域との関係性を紡ぎながら、クリエイター組織の強みを活用することで、自由な表現が出来る座組みを構築します。
■首都圏に急増する大企業による共創空間
価値観が多様化し、社会変化が激しい時代において、新たな価値を生み出すには、業界や職域の垣根を越えた「共創」が重要とされています。
2022年11月には、政府がスタートアップ企業への支援拡大を目指す計画を策定したこともあり、首都圏に大手企業や自治体が、都市開発や、組織内だけでは生まれ得なかったアイデア・ネットワークの創出を目的に、オープンイノベーション拠点を設置するケースも増えています。
しかし、土地コストの高い首都圏で、規模や文化など様々な点で異なる企業同士が、互いの利害を一致させて連携することは難しく、各社本質的で持続可能な「共創」のカタチを模索しているのが現状です。
■さかさま不動産で新しい空き家活用の形に挑戦
今回、On-Coとqutoriが場を構えるのは、都内屈指の高級住宅エリア「南麻布・広尾」にある元畳工場。物置となっていたなか、「この場を地域に開きたいが、職住一体型ビルのため、良い人がいたら貸してもいい」と考えていた大家から「さかさま不動産」に相談が入り、約1年間かけて大家一族と関係性を築きました。
その後、クリエイターの表現を応援するというビジョンを持って物件を探していたqutoriを紹介。想いに共感を得て良心的な条件で実現に至りました。大家や地域の方々にとっても、憩いの場となることを目指します。
※さかさま不動産:On-Coが運営する物件を借りて挑戦したいことがある人の想いを可視化して貸主を募集するサービス
■畳工場の歴史と廃材をクリエイターがアップサイクル
大家一族(3世帯)の想いを重視して、青森恐山からイタコ(巫女)を呼び、畳工場を経営していた先祖の声を尊重する機会を創出。大家一族とのコミュニケーションを誘発しました。
結果、多くの大使館が集まる土地柄や、空間が紡いできた文脈から、アップサイクルの考え方を取り入れる空間提案を行いました。
コンクリート殻や畳など、もともとあった物はなるべく捨てずに利活用。着想は「〽︎(庵点)」「庵」という言葉で、ぼろぼろの日本家屋との意味から、侘び寂びの価値観を紐解き、クリエイター中心にアップサイクルで昇華させました。
・大家やクリエイターとの関係構築~コンセプト提案:プロジェクトマネジメント(コミュニティミキサー藤田恭兵)
・空間デザイン~施工:畳工場で使われていた材木等を活かしたデザイン(建築学科 大学院生 鳴瀧康佑)
・カウンター表面:元畳工場として残っていた井草を新素材に換えて制作(素材デザイナー村上結輝)
・カウンター腰壁:改装時に出たコンクリート殻を利活用(鳴瀧康佑)
・照明:断熱材スタイロフォームを活用して照明を制作(鳴瀧康佑)
■コストを低減して持続可能な運営へ
qutoriは、これまで首都圏にある共創施設のマネジメントや、コミュニティを横断する事業を多数手掛けてきました。またOn-Coは、東海圏にてまだないものに向き合うクリエイター拠点「マダナサソウ」など、自社リソースで同じ志を持つ多様な人が集まる場を展開してきました。
地域との関係性を培いながら、小規模組織同士の強みを活かすことでコストの低減を実現。大手企業の資本に頼らずに、経済的にも自立した運営を確立します。
■店舗概要
間借りが可能なキッチンとポップアップスペースを併設したカフェギャラリーです。地域とクリエイションを接続し、東京で最もクリエイターの表現を応援する集いの場として、昼間はオープンなカフェとして、夜はクローズドなコミュニティ制のバーとして営業します。
店舗名:muun(ミューン)
開 業:2023年7月30日(日)※7月10日〜29日まではプレオープン期間(不定期営業) ※詳細はInstagramを参照
時 間:DAY|11:00~18:00(カフェ&ギャラリー)
NIGHT| 19:00~22:00(コミュニティバー)
※NIGHTはコミュニティメンバーとその同伴者もしくは1日店長の招待者のみ入店可能です
住 所:東京都港区南麻布4-12-7 高井ビル1F(https://goo.gl/maps/B34L2tyCznXgNQhz8)
アクセス:東京メトロ広尾駅より徒歩7分
Instagram:https://www.instagram.com/muun_minamiazabu/
■招待制オープニングパーティ
ローンチイベントを招待制にて開催します。運営事務局からプロジェクトの概要の紹介と、クリエイターを交えたパーティーを行います。
日時:2023年7月9日(日)19時~22時
場所:muun(東京都港区南麻布4丁目12-7高井ビル1階)
料金:無料
19:00~20:00【第一部】トークショー
登壇者
・加藤 翼(qutori CEO)
・水谷 岳史(On-Co 代表)
・藤田 恭兵(On-Co 共同創業者)
・鳴瀧 康佑(建築家)
20:00~22:00【第二部】オープニングパーティー
※参加を希望されるメディアの方は、本リリースの問合せ窓口 までご連絡ください
■今後の展開
muunを起点にクリエイターたちの表現の場が生まれ、地域との関係性を培いながら、相互の思いやりと経済が循環する場を目指します。
【藤田恭兵|fujita kyohei】
株式会社On-Co 共同創業者|1992年4月生| 愛知県在住
大学時代に新社会人向け学びの場を提供する会社を設立。集まれる場の必要性を感じ、2015年に空き家を活用したシェアハウスを立ち上げ。管理物件が8件に増えたのちにのちに法人化。さかさま不動産、ソイソースマンション、madanasaso、上回転研究所などクリエイターを中心としたコミュニティづくりを強みとしサービスの立ち上げを行う。コミュニティを混ぜ合わせ偶発的発展をさせることが新しい未来につながると信じている。
【鳴瀧康佑|narutaki kosuke】
株式会社On-Co インターン|2001年1月13日生| 愛知県在住
名古屋を拠点に日々ものを作り続ける建築学科の大学院生。「文脈を表出させるものづくり」を求めて建築や家具、アクセサリーなどを制作しながら、普段身の回りで当たり前に使われている素材の隠された価値を問い直している。
【村上 結輝|yuki murakami】
株式会社On-Co 執行役員|上回転研究所 所長|1998年4月8日生| 愛知県在住
コロナ禍を機に大量生産大量消費の生活を見直すようになり、大学の卒業制作でバナナ皮からレザー素材を開発。卒業後も廃材を活用した素材開発や資材本来の価値を活かしたプロダクトデザインに注力。2021年にはコーヒーかすと牛乳からつくる「カフェオレベース」、2022年には廃棄石膏を利活用し「resecco」などの新素材をリリース。身近な廃材を美しい素材に生まれ変わらせることで、社会課題を「自分ごと化」するきっかけを創出している。
■株式会社qutori(キュトリ)
代表者:加藤翼
所在地:東京都渋谷区神宮前3-14-4
設立:2018年7月
HP:https://qutori.jp/
事業内容:コミュニティとポップアップ関連したコンサルティング及びクリエイティブ事業
■株式会社On-Co(オンコ)
代表:水谷岳史
空間担当:藤田
設立:2019年3月
本社:三重県桑名市西別所1375
事務所:名古屋市西区新道1丁目13-15昭和ビル
HP:https://on-co.jp/
ミッションは「未来の前座」。強みは社会に必要と感じた概念を具現化させること。さかさま不動産やローカルパブリックリレーションズ、廃棄課題に素材開発という手法で人々の意識変容に挑む上回転研究所やマダナサソウ、丘漁師組合などを展開している。