逆転の仕組みで空き家問題にアタック! 大家と借主両視点でマッチングを読み解く冊子「さかさマガジン」発行
株式会社On-Co(本社:三重県桑名市、以下On-Co)が運営する、物件を借りて挑戦したいことがある人の想いを可視化して貸主を募集するサービス「さかさま不動産」は、マッチング事例について、借り主と大家両方の視点から事情や想いを綴ったZINE「さかさマガジン」を3月22日に発行します。
逆さの仕組みだからこそ生まれた物語を丁寧に伝え、物件探しの一手段としてさかさま不動産の浸透を目指します。
■2040年には空き家率40%超
少子高齢化や人口減少などにより増え続けている空き家。2040年には空き家率は40%を超えると予測され深刻な社会問題となっています(※1)。国土交通省によると、売却・賃貸等のために情報を広く一般に提供してもよい所有者は15.6%のみ、情報公開はしたくないものの、まちづくりのための利活用であれば検討するという所有者は70%以上というデータが出ています(※2)。 ※1 総務省の住宅・土地統計調査 ※2 国交省「空き地等に関する所有者アンケート」
■借り手の想いが非流通空き家を掘り起こす
さかさま不動産は、家の情報ではなく「借り手」の情報を開示してマッチングをするサイト(※)です。従来の仕組みを逆にすることで、「借り手を選びたい」「家情報を公開せず借り手を探したい」と考える大家や、移住者の誘致に繋げたい人などに有効となります。※サービス開始:2020年6月|HP:https://sakasama-fudosan.com/
■さかさま不動産で物件と出会う面白さとは
さかさま不動産は、単に空き家を埋める事を目的とせず、空き家を介した関係性づくりを大切にしています。これまで全国18軒のマッチングがあり、街に文化と商売が生まれました。どの事例もさかさま不動産だからこそ生まれた温かな展開で「普通は出会えなかった大家と借主」「諦めかけていた夢が叶った」「開業後も大家が常連」「開業前から街が応援してくれる」などの関係性による物語が織り成されています。
■人づてに渡せる物語を形に
マッチング者はやりたい事へのエネルギーが高く、口コミなど各自が持つコミュニティにさかさま不動産が波及する展開が多々ありました。次の挑戦者へと繋げるためにも、物語から顕在化したさかさま不動産の面白みを纏め、人づてに渡しやすいZINEとして発行することとしました。
今回は第一弾として4つのマッチング事例について、貸主・借主の対談などで両視点から関係性が深まる足取りをインタビュー。2020年にマッチングを叶えた借主「TOUTEN BOOKSTORE」古賀氏に製作ディレクターを依頼し、さかさま不動産を活用する価値を表現しました。
■「さかさマガジン」詳細
発行日:3月22日
仕様:カラー24P
料金:無料
形式:ZINE ※自由な手法・テーマで制作されるカルチャー小冊子
内容:概要|ローカルの抱える課題に対して先駆的に取り組む「オフィスキャンプ」坂本氏による空き家の現状解説|マッチング事例(貸主借主の対談と両者の事情や想い)|運営人の対談
ディレクター:TOUTEN BOOKSTORE|古賀 詩穂子|https://touten-bookstore.net/
設置:On-Co事務所|マッチング事業者店舗(名古屋・瀬戸)|さかさま不動産各支局
※今後拡充予定あり。一覧をHPに掲載
https://sakasama-fudosan.com/news/zine_haifubasyo/
DL版 :さかさま不動産HPに掲載
https://sakasama-fudosan.com/wp-content/uploads/2023/02/sakasamagazine_0214-1.pdf
※希望者には着払いで郵送いたします。お申込みはこちらへご入力下さい
https://forms.gle/ndPNB4CSw5gabCWh6
■世代やコミュニティにあわせて伝え方の工夫
人と人の関係性こそ面白いと捉えるさかさま不動産。借り手・大家ともにヒアリングを行いながら、掲載からマッチングまでアナログな進行にこだわっています。
また借主層(若者が多い)と大家層(シニアが多い)は情報入手ルートが異なる為、伝え方の工夫も追及。2022年には、三重県桑名市と連携の上、市内全域5万世帯へ配布される広報誌に、さかさま不動産の概要と、同市で空き家を借りて挑戦しようとしている人の想いを掲載。加えて、大家世代が多い市役所や自治区コミュニティセンターには張り紙などで、視覚に入る方法を模索しました。
■今後の展開
空き家を介した関係性づくりに共感が集まり、現在長野辰野や鹿児島沖永良部島など全国7地域にて、さかさま不動産支局が開局。まちづくりとして連携が広がりつつあります。(加えて2支局が開局準備中)
またマッチングした事業者の店舗へ実際に足を運び、リアルな声を聞くことができる「さかさま不動産ツアー」などの展開も始まりました。「さかさマガジン」が関わる人に伝える一ツールとなり、物件を探す方法が、従来の「家ベースの不動産屋」と「人ベースのさかさま不動産」が当たり前の選択肢となる社会を目指します。
■株式会社On-Co
共同創業:水谷岳史/藤田恭兵|設立:2019年3月|本社:三重県桑名市西別所1375|事務所:名古屋市西区新道1丁目13-15昭和ビル|HP:https://on-co.jp/|ミッションは「まだない何かに挑む」。強みは社会に必要と感じた概念を具現化させること。さかさま不動産や上回転研究所、丘漁師組合などを展開している。