身近な廃棄物を新たな素材へ。アップサイクル開発拠点「上回転研究所」始動 ~名古屋にてコーヒーかすと牛乳から作る新素材「カフェオレベース」の展示会を開催~
関わる人の主体性向上をミッションに掲げて、地域に根付いた企画を展開する株式会社On-Co(本社:三重県桑名市、以下 On-Co)は、名古屋市にて廃棄物を軸にクリエイターと企業が集まるアップサイクル開発拠点「上回転研究所」を本格始動します。
それに伴い、上回転研究所で生まれたコーヒーかすと牛乳から作る新素材「カフェオレベース」の展示会を、5月25日よりTOUTEN BOOKSTORE(名古屋市熱田区)にて行われる、環境を考えるイベント「TOUTEN EARTH MARCHE」に合わせて開催いたします。
■捨てられるはずだったものに新たな価値を与え価値を高める「アップサイクル」
環境省によると、一般廃棄物の総排出量は東京ドーム約112杯分にあたる4,167万トン(令和2年度)、産業廃棄物の総排出量は3億8,596万(令和元年度)にのぼり、大きな社会問題となっています。またゴミを燃やすことで発生するCO2による地球温暖化も深刻化しており、これまでの大量生産・大量消費・大量廃棄型経済システムからの脱却を図る動きが起こっています。このような背景の中、持続可能なものづくりのひとつの方法として、国内外で注目されているのが「アップサイクル」です。
■上回転研究所とは
身近な廃棄物を新たな素材へと転換する工程に触れ、ゴミに対しての価値観を換えるきっかけを創出する場です。粉砕・分別・焼成などを、素材開発の基礎工程とし、若手クリエイターや企業が集まり、新たな素材や製品が生まれつつあります。(場所:愛知県名古屋市中区丸の内3丁目 ソイソースマンション内)
■CAFE AU LAIT BASE カフェオレの忘れもの展について
TOUTEN BOOKSTOREにて行われる、環境を考えるイベント「TOUTEN EARTH MARCHE」内で、上回転研究所で生まれたコーヒーかすと牛乳から作る新素材「カフェオレベース」の展示会を開催いたします。作者は廃棄問題に対して、新素材開発というクリエイティブな手法でアプローチする素材デザイナーの村上結輝。毎朝ドリップコーヒーを飲む中で、ゴミとなるコーヒーかすの活用を考えるようになったことが起点となりました。
日時:2022年5月25日(水)~6月2日(木)
場所:TOUTEN BOOKSTORE(愛知県名古屋市熱田区沢上1丁目6−9)
料金:無料
■素材デザイナー村上結輝について
新型コロナウイルスの流行を機に大量生産大量消費の中で暮らしていた自分の生活を見直すようになり、芸術大学の卒業制作でバナナ皮からレザー素材を開発。
卒業後も廃材を活用した素材開発や、資材本来の価値を活かしたプロダクトデザインに注力。2021年にはコーヒーかすと牛乳から作る「カフェオレベース」、2022年には廃棄石膏を利活用した「resecco」などの新素材をリリース。身近な廃材を美しい素材に生まれ変わらせることで、アップサイクルの考え方や可能性を感じてもらい、社会課題を「自分ごと化」するきっかけを創出している。
■なぜOn-coが取り組むのか
On-Coは物件を探す借り手の想いを可視化して貸主を募集する「さかさま不動産」(https://sakasama-fudosan.com/)などを運営しており、物件をコミュニティ醸成やまちづくりの場として捉えています。さかさま不動産の発想のベースは、代表陣が約10年間数軒の空き家を挑戦の場として利活用する中、”君たちなら貸したい”と応援してくれる大家と出会い、支えられたこと。
上回転研究所においては、2021年冬から若手クリエイターを応援する目的で、自社が管理するマンション(名古屋市中区)の一室を無料で解放。素材デザイナー村上が入居することとなり、コーヒーかすと牛乳から作る「カフェオレベース」や、廃棄石膏ボードを利活用した「resecco」などの新素材が生まれ、活動が加速した流れが、設立のきっかけとなりました(現在村上は社員となっています)
■今後の展開
新素材のプロダクト化を進めるとともに、アップサイクルを愉しむワークショップ等も企画しております。今後もクリエイターの活動を支援し、世の中に新たな価値を創出して参ります。
■株式会社On-Co
代表:水谷岳史/藤田恭兵
創業:2019年3月
所在地:三重県桑名市西別所1375
さかさま不動産や丘漁師組合などを展開し、関わる人々の主体性を向上させ、挑戦が溢れる面白い世の中をつくることをミッションに掲げ活動している。
https://on-co.jp/
■本件に関するお問い合わせ
窓口:福田
TEL☎:080-5984-7800
mail✉:support@on-co.co