さかさま不動産で9軒目の成約。 逆転の発想で空き家問題の解決を図る。 ~京都で療育関係者が人との繋がりを取り戻す場づくりへ~
株式会社On-Co(本社:三重県桑名市、以下On-Co )が運営する、物件を借りて挑戦したいことがある人の想いを可視化して貸主を募集するウェブサイト「さかさま不動産」にて、9軒目のマッチングが成立しました。成約したのは、京都で人との繋がりを取り戻す「みんなの居場所」を創りたいという子どもの療育関係者の挑戦です。
さかさま不動産の狙い
少子高齢化や人口減少などにより増え続けている空き家。2040年には空き家率は40%を超えると予測され深刻な社会問題となっています。さかさま不動産は、”家主の安心の担保 ”と”借り手の不安の緩和 ”を切り口に、物件情報が並ぶ不動産の従来型とは逆で、借り手の目標や想いが並ぶウェブサイト。貸主からアプローチを行い、合意に至れば各自で契約をする仕組みです。事前に借り手の人物像を開示にすることで、流通に乗っていない空き家の発掘や、空き家を介した関係構築を狙う 実証実験として2020年6月にサービスを開始させました。
発想のベースはOn-Coが、空き家は挑戦の場として地域活性に取り組んできた経験です。現在サイト上には「気軽に集まれる古着屋を創りたい」「ガソリンスタンドでコーヒースタンドを始めたい」などの夢や想いが綴られています。
コロナ禍で生まれた挑戦
今回成約したのは、京都で「みんなの居場所になれる秘密基地のようなフリースペース 」の開設を目指す赤峯花さん(26歳)。子どもの療育に携わるなか、コロナ禍で次々とイベントが中止となり、人との繋がりが希薄になることを懸念し、誰でも気軽に立ち寄り表現が出来る場の必要性を感じていました。
そこでコロナ禍で休業となっていたゲストハウス(京都市中京区)にて、地域に密着したサードスペースを展開することとなりました。既にコーヒースタンドのポップアップ出店も決定。オープンは11月を予定しています。
ゲストハウスを借りることになった経緯
赤峯さんに物件を取り次いだのは、同市内にて不動産業を展開する株式会社2.0。
「今まで大事に使われてきた物件をもう一度地域に愛される場所に」という想いで空き家を探していた赤峯さん。2021年8月にさかさま不動産を通して、京町家の保全再生を推進する団体から物件の紹介を受けましたが、耐震補強がハードルとなり断念。
補強工事の相談先であった株式会社2.0の協力を得て、コロナ禍で休業していたゲストハウス を借りる流れとなりました。 株式会社2.0担当者は「さかさま不動産の投稿から赤峯さんの想いが伝わり、応援したい気持ちが高まった 。まずは小規模でスタートするのが良いのではと感じてお繋ぎしました」と話しています。
(赤峯さんの投稿:https://sakasama-fudosan.com/2021/08/09/kyoto_freespace/)
空き家の有効活用が地域活性へ
これまで本サービスを通して夢が実現したのは、書店(愛知県名古屋市)、海洋プラを活用したアート製作場(三重県鳥羽市)開業など計9軒の挑戦です。
さかさま不動産は人のモチベーションに反応する仕組み。先に借り手の物語を知ることで、貸主だけでなく地域の人たちが、空き家という資源を活用して応援する構図 も見えてきました。更に借り手はサステナブル志向が高く、街の余白を埋めるだけでなく、地域の活性化に一役買うという副次効果も生まれています。
今後も生まれたての挑戦を可視化し、空き家問題の解決にむけて新たな価値を創造できるよう努めて参ります。
マッチングした方々と事象を振り返る
さかさま不動産始動から一周年を記念して、9月23日(不動産の日)にマッチング者と家主と共にこれまでの事象の振り返る報告会を開催致します。
報告会詳細:https://www.value-press.com/pressrelease/279356
株式会社On-Co
代表:水谷岳史/藤田恭兵
所在地:三重県桑名市西別所1375
さかさま不動産サイト:https://sakasama-fudosan.com/
本件に関するお問い合わせ
PR:福田
TEL:080-5984-7800
mail:support@on-co.co