アジア5カ国間で映画をリモート制作、コロナ禍の新たな表現・制作手法を確立 演出家・小池博史の初監督映画「壊れた時間のバラタ」 〜完成披露試写会を3月13日(土)東中野にて開催、写真映画「バラタ」も同時上映〜
報道関係各位
プレスリリース
2020年3月2日(火)
株式会社サイ
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アジア5カ国間で映画をリモート制作、コロナ禍の新たな表現・制作手法を確立ー演出家・小池博史の初監督映画「壊れた時間のバラタ」
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アジア各国の伝統舞踊や演劇・舞踊・美術を融合させた空間演出により、舞台創作事業を展開する小池博史ブリッジプロジェクト(株式会社サイ、本社:東京都中野区、代表取締役:小池博史、以下「ブリッジプロジェクト」)は、小池博史初監督映画「壊れた時間のバラタ」の試写会を3月13日(土)に東京都東中野ポレポレスペース&カフェにて開催します。本作品は、世界40カ国で公演実績がある空間演出家・小池博史の初監督映画となります。
当日は、短編映画「壊れた時間のバラタ」の他、「六本木アートナイト スピンオフ・プロジェクト」出展の写真映画「バラタ」も同時上映します。また、作品上映後には映画監督の小池とゲストによるトークショーも開催します。
【映画制作の背景】
本作品は、新型コロナウイルスの感染拡大により、各国間の移動が制限される中、日本、タイ、マレーシア、インドネシア、インドからなるアジア5カ国のアーティストとスタッフが共同でリモート制作した約25分の短編映画です。
日本での撮影のほか、各国に在住するアーティストが撮影・録画した映像や音楽、アニメーションを編集し、本格的な映像作品を作り上げる新たな表現方法や制作手法を確立することで、リモート制作でありながらスケールの大きな映像作品となっています。
本取り組みは、国際交流基金アジアセンター「アジア・市民交流助成」の「国境を超えた人の移動を伴わないコロナウイル対応特別プログラム」の採択事業です。新型コロナウイルス禍でも国際的な文化活動や交流を止めないことを目指しています。また、制作にあたりクラウドファンディングも実施し、約200名の賛同者が集まりました。
今後は、コロナ禍で制作した国際的な芸術プロジェクトとして、全国各地で上映予定です。
【短編映画「壊れた時間のバラタ」について】
本作品は、舞台作品「完全版マハーバーラタ」を題材とした25分の映画作品です。
題材となった舞台「完全版マハーバーラタ」は、東京五輪・パラリンピック関連事業の「東京2020 NIPPONフェスティバル」共催プログラムとして2020年7月に上演予定でしたが、新型コロナウイルス感染拡大による、大規模イベントの自粛要請や、各国間の移動制限で出演者の来日が不可能になるなどの事情で公演を延期しています。
ストーリー:
マハーバーラタとは「偉大な(マハー)バラタ族の物語」と言う意味で、長さにして聖書に4倍と言われる古代インドの聖典である。インドをはじめ、ジャワ、マレー、たい、バリ島を中心としたアジア各地の宗教・思想・文化・哲学・倫理・政治・法律、などあらゆる方面の根本経典として尊崇されている。「バラタ族」と言う一つの家族が、富や権力を求め「クルの血を引く者」と「パーンドゥの血を引く者」とで対立を深めてゆく物語であり、「クル家」と「パーンドゥ家」は欲望と怒り、怨み悲しみなどからやがて大戦争を引き起こす。
監督・小池 博史(こいけ ひろし)コメント:
本作品は私の初映画監督作品となります。舞台制作とは全く異なった面白さがありました。私は今から四十年前には映画監督になりたかったのが、いつしか舞台の専門になってしまい、映画制作は諦めていたにもかかわらず、まさかこんなコロナの真っ只中で可能になるとは、と、不思議な運命を感じています。 聖書の4倍の長さを持つ「マハーバーラタ」を25分間で表現、そもそも無謀、よってエッセンスを抽出、搾り切りました。マハーバーラタは古代の話ですが、現在の状況と相似形に見えます。この映画は様々な映像媒体を入れ込みつつ完成させるというゴチャ混ぜの、すなわち多様性こそが命の映像となりました。
プロフィール
空間演出家・作家・振付家・映像作家、「舞台芸術の学校」代表 武蔵野美術大学空間演出デザイン学科教授、茨城県日立市生まれ。一橋大学卒業。
1982年パフォーミングアーツグループ「パパ・タラフマラ」設立。以降、全55作品の作・演出・振付を手掛ける。2012年5月解散。その後すぐに「小池博史ブリッジプロジェクト(HKBP)」を立ち上げ、空間芸術と名乗りつつ、創造性を核に教育・発信・創作を三本柱とした連携プロジェクトを展開中。アジア各地で21作品を創作。現在までに、演劇・舞踊・美術・音楽等のジャンルを超えた空間芸術作品を10カ国で創作、40カ国で公演。
1997〜2004年つくば舞台芸術監督、アジア舞台芸術家フォーラム委員長、国際交流基金特定寄附金審議委員(2005年~2011年)等さまざまな審議員、審査員等を歴任。
著書として「ロンググッドバイ~パパ・タラフマラとその時代」(2011年、青幻舎刊)、「からだのこえをきく」(2013年、新潮社刊)、「新・舞台芸術論−21世紀風姿花伝」(2017年、水声社刊)。「夜と言葉と世界の果てへの旅―小池博史作品集」(2018年、水声社刊)。
【開催概要】
上映作品名:「壊れた時間のバラタ」(脚本・監督 小池博史)
開催日時:2021年3月13日(土)
1部 18:00(開場17:50)
2部 20:00(開場19:50)
※完全入れ替えの2部制
会場:space&cafe東中野ポレポレ座(東京都中野区東中野4‑4‑1 ポレポレ坐ビル1F)
JR総武線 東中野駅 西口より 徒歩1分
料金:2000円 (1ドリンク込み)
申込方法:sai@kikh.com までメールにてご予約ください
主催:株式会社サイ
■ご取材について
以下のご対応や取材が可能です。広報 黒田(080-3097-8330/sai@kikh.com)へご連絡ください。
・プレス席のご用意
・監督 小池博史や、出演者へのインタビュー(イベントの前後を予定) など
■スタッフ・出演者
脚本・監督:小池博史
撮影・編集:鈴木清次郎
出演:小谷野哲郎、福島梓、土屋悠太郎、日下麻彩、リー・スイキョン(マレーシア)、スルヨ・プルノモ(インドネシア)、ロンナロオン・カンパ(タイ)、ダナン・パムンカス(インドネシア)、川満香多(沖縄)
音楽:イェンヌ・アリエンドラ (インドネシア)
アニメ:青山健一
衣装デザイナー:マンダキニ・ゴスワミ(インド)、アティンナ・リズキアナ(インドネシア)
仮面:イ・ワヤン・タンガ、イ・マデ・スティアルカ(インドネシア )
演出助手:荒木亜矢子、齋藤麻生
主催:NPO法人ブリッジフォージアーツアンドエデューケーション、株式会社サイ
助成:国際交流基金アジアセンターアジア・市民交流助成
クラウドファンディング:MOTION GALLERY
※新型コロナウイルス感染拡大予防対策のため、受付にて消毒用アルコールの設置、マスク着用での観覧を求めるなどの予防策を講じて上映します
小池博史ブリッジプロジェクトとは
空間演出家・元パパ・タラフマラ主宰の小池博史が立ち上げた舞台や動画作品の企画・制作を行う団体です。アジア各国の伝統舞踊や演劇・舞踊・美術を融合させた多様な演出に定評があり、アジア各国で21作品を創作し世界12カ国で公演(パパ・タラフマラ時代を加えると10カ国で創作、40カ国で公演)の実績があります。
各国の文化や芸術を融合した作風で、最近ではコロナ禍で「異」なるものに対して不寛容になりつつある社会に空間芸術を通じて寛容の重要性を示し、共生社会の必要性を今一度訴えようと試みています。
株式会社サイ 会社概要
当社は舞台作品やイベントの企画制作会社として1990年設立しました。舞台芸術団体パパ・タラフマラのマネジメント業務をはじめ、ワークショップ事業や展示、グッズ製作事業などを展開しています。
2012年パパ・タラフマラの解散に伴い、空間演出家小池博史のプロデュース公演やワークショップ等教育事業、制作業務を請け負っています。
社名 :株式会社サイ
設立 :1990年3月
代表者 :代表取締役 小池 博史
本社 :東京都中野区
事業内容 :舞台作品、文化芸術イベントの企画制作
URL :https://kikh.com/